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小型ハードディスクと搭載機器の世界市場と今後の動向を調査
2010年には世界で1億2,300万台、デジタルオーディオプレーヤーと携帯電話用で急成長
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、急成長している2.0インチ以下の小型HDDとその搭載機器の世界市場動向調査を実施し、調査研究レポート「2005年版 小型HDD搭載製品の市場動向と競合メモリー」(2005年4月発刊)にまとめた。
シード・プランニングではHDDやメモリーカードなど小型メモリーの調査を継続的に行っている。本調査はデジタルポータブル機器搭載で脚光を浴びている2.0インチ以下の小型HDDに焦点をあて、小型HDDおよび搭載機器の市場、技術動向について調査したものである。
2005年は国内で3.4倍の伸び率、2010年には世界で1億2,300万台に急成長
本調査によれば、2004年の小型HDDの世界市場は1,185万台で、2005年は2.25倍の2,670万台。また日本市場は2004年で123万台であるが、2005年は417万台と3.4倍に急成長すると見込まれる。今後は特に1.0インチ以下の小型HDDが成長し、2010年の世界市場は1億2,300万台、日本市場は1,720万台と予測した。このうち1.0インチサイズ以下が77%である。
日立GST、東芝の優位は今後も続く
小型HDDメーカーは、2年前までは日立GSTと東芝の2社のみであった。現在では市場拡大を受けシーゲイトなど多くのHDDメーカーが参入しているものの、依然として日本優位の状況が続いている。トップの日立GSTにおいて2004年の世界シェアは42%であるが、日本国内シェアは63%に達する。
搭載機器拡大の兆し、今後は携帯電話やデジタルビデオカメラへ
2.0インチ以下の小型HDD搭載機器市場で現状一番大きな市場はAppleのiPodをはじめとしたデジタルオーディオプレーヤー(携帯音楽プレーヤー)であり、世界市場は2004年に980万台、2010年に6,200万台が見込まれる。
携帯電話は2005年から小型HDD搭載機が発売され、2010年には4,800万台が見込まれる。デジタルビデオカメラは2005年から1.0インチHDD搭載機が発売される。なお、デジタルスチルカメラ用には外付けで1.8インチHDD搭載のフォトストレージが発売されている。
<調査概要>
- 調査期間
- 2005年2月〜2005年4月
- 調査対象品目
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- 記憶媒体:1.8インチHDD、1.0インチHDD、0.85インチHDD、メモリーカード
- 小型HDD搭載機器:デジタルオーディオプレーヤー、ボイスレコーダー、デジタルスチルカメラ、フォトストレージ/ビュアー、デジタルビデオカメラ、マルチメディアプレーヤ、パソコン、PDA、ストレージメディア、携帯電話、カーナビゲーション、電子辞書、ゲーム機
- 調査対象企業(個票掲載)
- HDDメーカー5社、搭載機器メーカー8社、業界団体2団体 計15社
- 調査項目
- 小型HDDおよびその搭載機器についての製品動向、参入状況、市場規模、市場動向、メーカーシェア
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