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インターネット広告の広告主調査を実施

2006/06/12

ネット広告利用企業の75.5%がネット広告費を増やすと回答、動画広告にも関心。
市場規模は2008年には2倍に

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、インターネット広告に関する調査を実施し、調査研究レポート「2006年版 インターネット広告の市場動向調査」(2006年6月発刊)にまとめた。

株式会社シード・プランニングでは、インターネット広告に関する市場調査を2001年以来継続的に行っているが、このほど、広告宣伝費ランキング上位企業及びインターネット関連企業300社に対して「インターネット広告利用状況」のアンケート調査を実施し、86社から回答を得るとともに、インターネット専業広告代理店、リスティング広告事業者等インターネット広告関連事業14社に対して訪問面接調査を実施し、インターネット広告の現状と将来性についてまとめた。

本調査結果の概要は以下の通りである。

ネット広告利用企業の75.8%がネット広告費を「増やす」

インターネット広告を利用している企業は調査対象企業83社のうち49社の59.0%。これは前年度調査(50.0%)比9ポイントの増加である。

インターネット広告種類別利用状況を見ると、ウェブ広告(Webサイト上に掲載されるバナー広告やテキスト広告など)とリスティング広告(検索結果などに連動して掲載される広告)の利用率が高く、それぞれ75.5%、69.4%という結果であった。今回の調査では調査対象企業が大企業であるため、ウェブ広告出稿率の高い結果が得られたと考えられる。

また、本調査では各種広告媒体(インターネット、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、セールスプロモーション)に関して、それぞれの広告利用企業にそれぞれの広告費増減について調べている。その結果、2006年度広告費が「増える」と回答した企業は、マス4媒体平均で12.2%だったのに対し、インターネットでは73.5%にのぼった。そして、2006年度「増える」が「減る」を上回った広告媒体は、実にインターネット広告のみ、という結果となった。

【図1】インターネット広告利用状況〜2006年度調査及び2005年度調査の比較

39.7%が動画広告(インターネットCM)の利用意向を示す

「GyaO(ギャオ)」や「Yahoo!動画」に代表されるインターネット無料動画配信サイトの動画広告(インターネットCM)に対し関心を持つ企業は、全体(インターネット広告を利用していない企業を含む)の65%と大変高く、「既に利用している」または「今後利用したい」と回答する企業は39.7%との結果となった。

【図2】動画広告(インターネットCM)関心度及び利用意向

2008年市場規模は5900億円

本調査研究レポートでは、上記広告主アンケート調査のほか、インターネット広告業界関連事業者14社へのヒアリング調査も実施し、インターネット広告業界の現状と将来動向についての分析も行った。そして、両調査の結果をもとに、インターネット広告市場規模を以下のように予測した。2006年のインターネット広告市場規模は金額ベースで3900億円、前年比139.3%と予測、その後前年比120%台で推移し、2008年には5900億円市場規模にまで拡大すると予測した。

【図3】インターネット広告市場予測

<調査概要>

   広告主アンケート調査 関連事業者ヒアリング調査
調査対象 広告宣伝費ランキング上位企業及びインターネット関連企業 計300社
有効回答数:83社
インターネット専業広告代理店、メディアレップ、モバイル系メディアレップ、リスティング広告事業者、SEMコンサルティング会社、技術・情報提供会社、媒体社(全14社)
調査項目 ・2005年度インターネット広告出稿の有無及び今後の利用意向
・インターネット広告費
・種類別利用状況
・広告出稿依頼先
・マス/SP広告利用状況及び今後の利用意向
・動画広告(インターネットCM)関心度
・インターネット広告の課題
・要望
・各社商品
・サービス概要
・商品・サービスの特徴/強み
・広告主の特徴
・メディアの特徴
・営業方針/販促戦略
・課題と対策
・今後の展開
調査方法 FAX及びメール 訪問面接調査
調査期間 2006年4月下旬〜5月中旬 2006年1月下旬〜3月上旬
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 杉村、山本