次期携帯電話購入ニーズ動向調査

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング（東京・台東 梅田佳夫社長）はこのほどMNP施行後の秋冬携帯電話購入者1000人を対象にインターネット調査を行い、秋冬端末の購入理由と次期携帯電話購入時の考え方、次期購入時に重視する機能などを調査し、調査研究レポート「次期携帯電話購入ニーズ動向調査」（2007年2月発刊）にまとめた。

株式会社シード・プランニングでは携帯電話市場について継続的に調査を行っている。今回の調査は2006年10月〜2007年1月の秋冬携帯電話購入者1000人を対象にインターネット調査を行い、購入機種／購入機種タイプ別、男女別、年代別、キャリア別にみた、購入分析、購入場所、情報源、購入価格、デザイン・カラーの選択、使用している機能、満足度、及び次期携帯電話購入時の考え方、次期購入時に重視する機能、次期購入したいメーカー、及び携帯電話需要層と端末ターゲットモデルを想定して、それとの関係で端末ニーズ／端末ターゲットや端末メーカーの戦略的立場等を分析したものである。

本調査の結果のポイントは以下の通りである。

秋冬新機種の購入比率はソフトバンクでは70％、au65％、NTTドコモ45％

購入した機種では、秋冬新機種の購入比率が、ソフトバンクでは70％、auでは65％、NTTドコモでは45％となっていて、auとソフトバンクは新機種が商戦の主力になっている。

新機種のメーカー機種シェアの上位は、NTTドコモではSH903i（23.1％）、N903i（22.7％）、P903i（15.7％）、SO903i（12.2％）、auではW43H（20.2％）、W42SA（10.1％）、W45T（9.1％）、W43K（9.1％）、ソフトバンクでは911SH（24.5％）、910SH（16.8％）、810SH（16.8％）、811SH（10.5％）、705P（10.5％）。

秋冬端末の選ぶ理由になった機能はメール操作、カメラ

秋冬端末の購入に際して、選ぶ理由になった端末の機能は、ドコモではメール操作、カメラ、ミュージックケータイ、操作性、auではカメラ、メール操作、ワンセグケータイ、操作性、ミュージックケータイ、ソフトバンクではカメラ、操作性、メール操作、ワンセグケータイが上位になっている。

次期携帯電話購入時に重視する機能は「メール」「カメラ」に加え「ポータル」と「着うた・着メロ」

また次期携帯電話購入時に重視する機能は、「メール」「カメラ」「ポータル」「インターネット検索」「着メロ、着うた」「着うたフルダウンロード」「ワンセグ」「ミュージックケータイ」「画像メール、ムービーメール」「アプリ、ゲーム機能」が「〜20代」で重視されている。

次期携帯電話購入時の考え方としては、５割以上が「その時点で気に入った携帯電話を購入」

次期携帯電話購入時の考え方としては、5割以上が「その時点で気に入った携帯電話を購入する」、3割前後が「今使っているメーカーから自分の気に入った携帯電話が出てくるのを待つ」となっている。

MNP利用意向を2006年6月から追跡調査

更に今回は、2006年6月、9月、11月とこれまでに3回実施したMNP利用意向調査の結果も掲載している。

MNP変更利用は主として「料金」が59％、「キャリアイメージ」も影響

MNP変更理由では、「料金」が大きいが、「エリア／電波状態」と「キャリアイメージ」「家族・親しい友人と一緒」が増加している。
au一人勝ちの理由として、これらの理由が指摘されていることが反映している。

＜調査概要＞

調査対象品目

携帯電話（秋冬端末と時期購入予定端末）

調査対象項目

1. (1) 購入機種／購入機種タイプ別、男女別、年代別、キャリア別にみた、購入分析、購入場所、情報源、購入価格、デザイン・カラーの選択、使用している機能、満足度
2. (2) 次期携帯電話購入時の考え方、次期購入時に重視する機能、次期購入したいメーカー、及び携帯電話需要層と端末ターゲットモデル

調査対象者と調査方法

秋冬端末購入者1000人にインターネットアンケート調査

調査期間

2006年12月〜2007年2月