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日本のコミック配信ビジネスと対応機器の市場動向を調査
国内のコミック配信市場の87%が携帯電話向け
国内コミック配信市場は2012年には2006年比3.7倍の710億円に
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、急成長を続けるコミック配信ビジネスに関する市場動向調査を実施し、調査研究レポート「CD-ROM版 コミック配信ビジネスと対応端末市場動向」(2007年5月発刊)にまとめた。
株式会社シード・プランニングは1990年代後半から、音楽配信、映像配信、eラーニング、ネットゲームなどのデジタルコンテンツ関連の調査レポートを発刊してきた。
今回は国内のコミック配信コンテンツの市場規模を対応端末別に分析し、コンテンツ動向をまとめた。市場規模予測は2012年まで行った。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
2006年のコミック配信市場は190億円、前年比4倍、電子書籍全体の7割弱に
電子書籍の市場は、2005年の100億円から2006年には3倍弱の280億円に急増した。その中身をみると、急拡大したのはコミック配信であり、2005年の40億円から5倍弱拡大して190億円となった。
2006年コミック配信市場は87%が携帯電話向け
コミック配信急増の原動力となったのは携帯電話向け配信であった。パソコン向け/電子書籍端末向けの配信も、2005年の15億円から2006年には67%増の25億円となったが、携帯電話向けの配信は、2005年の25億円から2006年の165億円に、実に6.6倍増となり、コミック配信市場の87%を占めるようになった。
2005年から2006年にかけて携帯向けコンテンツのサービス数がパソコン向けを逆転
このような市場変化に伴い2005年からは携帯電話向けの配信サービス数が急激に増加し、パソコン向け/電子書籍端末向けを逆転した。特に2005年から2006年にかけては2.3倍に増えている。
国内コミック配信市場規模は2012年に710億円に
2006年にコミック配信は電子書籍全体の68%を占めるまでになったが、2007年以降もコミック配信は他を圧する勢いで成長し、2012年には電子書籍全体の市場は930億円となるが、その74%の710億円はコミック配信で占められると予測される。なお雑誌等を含めたコミック出版市場が5,000億円規模と予測されるが、その14%をコミック配信が占めることになる。
<調査概要>
- 調査対象
-
- コミック配信サービス提供企業
- コミック出版社などのコンテンツホルダー
- キャリア
- ビューアなどの関連企業
- 調査内容
- パソコンや携帯電話向けのコンテンツ配信サービスの中でコミック配信ビジネスに焦点を絞り、配信サービスやコンテンツホルダー、関連ビジネスの最新動向、ビジネスモデル、戦略、市場規模等を調査・分析した。
- 調査方法
- 直接面接及び電話取材、オープンデータ調査
- 調査期間
- 2007年3月〜2007年5月
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