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日本/世界のミュージックビデオ配信市場動向を調査
日本のミュージックビデオ市場は2012年には2007年の10倍に。携帯向けが主流
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、成長段階を迎えたミュージックビデオ配信に関する市場動向調査を実施し、調査研究レポート「ミュージック・ビデオ配信ビジネスの市場動向と将来展望」(2007年10月31日発刊)にまとめた。
株式会社シード・プランニングでは音楽配信市場、映像配信市場について毎年継続的調査を行っているが、ブロードバンドの進展とともに映像を伴うミュージックビデオの配信が始まってきている。そこで今回の調査では、日本/世界のミュージックビデオ配信市場の現状と携帯電話でのミュージックビデオ配信の動向を調査・分析し、2012年までの日本/世界のミュージックビデオ配信市場を予測した。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
日本のミュージックビデオ配信市場は2012年には2007年の10倍に
世界的には音楽配信は2003年から開始されているが、この配信ルートに映像を含むミュージックビデオが加わったのは2005年からであり、具体的な市場の数字として現れたのは2006年からである。2006年は音楽配信を含めた全体市場の約8%をミュージックビデオが占めたにすぎなかったが、2007年には11%に成長したと推定される。今後この市場は急成長し、2012年には24%を占めるまでに成長すると予測される。
日本市場は2005年からアップル社がミュージックビデオ配信事業を開始したが、市場として成長したのは2007年からである。2007年の音楽配信市場全体に占めるミュージックビデオの割合は7%弱と推定される。日本市場では2012年にはミュージックビデオ市場は2007年の10倍に成長すると予測され、音楽配信市場全体に占める割合は25%強に急成長すると予測される。
日本市場では携帯電話向け市場が主体
音楽配信、映像配信はパソコン向けのサービスが先にスタートしたが、日本では音楽配信が携帯電話向けにサービスされてから急成長し、2007年に立ち上がった携帯電話向けの映像配信も急速にダウンロード数を伸ばしており、日本の音楽配信市場は携帯電話向けが約80%を占めている。ミュージックビデオにおいてはFMC の進展に伴い、パソコン向けと携帯電話向けの連携サービスが増加するが、携帯電話向けの優位性は変わらない。2012年までの予測では携帯電話向けは2007年の10倍に成長すると予測される。
その他の音楽配信、映像配信サービスの動向
CDなどの音楽パッケージは音楽配信にとって変わられつつある。本調査では音楽パッケージ、音楽配信、およびTV向け映像配信などブロードバンドの普及に伴うコンテンツ配信市場の変化についても調査した。TV向けの配信市場は映画、ドラマ、アニメなどの配信が主体であり、ミュージックビデオの割合はTV向け映像配信全体の中ではあまり多くはないが、今後徐々に増加し、2012年には50億円を越す規模になると予測した。TV向けの映像配信全体では2012年には1200億円を越すと予測した。
<調査概要>
- 調査対象品目
- ミュージックビデオ配信サービス、音楽配信サービス、映像配信サービス
- 調査内容
- 音楽配信、映像配信ビジネスの中で特にミュージックビデオを中心に製品動向、各社シェア、キャリアの戦略、取り巻く環境、市場規模等を調査・分析した。
- 調査対象企業
- 音楽配信サービス会社、インターネットキャリア、携帯電話キャリアなどミュージックビデオ関連13社。これらの企業については個票を掲載。
- 調査方法
- 直接面接訪問調査及びオープンデータの収集
- 調査期間
- 2007年8月〜10月
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