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シード・プランニングがブロードバンドユーザのIPTV視聴意向を調査
IPTVでは、「見逃したドラマ」を見たい
5年後にテレビ向けIPTVユーザは5倍の480万人に
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東区 梅田佳夫社長)は、ブロードバンドユーザを対象にIPTVの視聴意向調査を実施し、調査研究レポート「IPTVの最新市場動向とユーザニーズ調査」(2008年5月28日発刊)にまとめた。
株式会社シード・プランニングでは、ブロードバンドサービスをはじめ、映像配信、音楽配信などの市場について継続的に調査を行っている。今回のレポートではブロードバンドを利用するユーザ300人に対してIPTVの視聴意向についての調査を実施した。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
IPTVの利用したいサービスは「見逃しサービス」。特に映画より「見逃したドラマ」
日本でのブロードバンド映像配信サービスは「GyaO」、「Yahoo!動画」などのPC向け無料VODサービスが先行しているが、2008年12月からはNHKの放送番組が放送後1週間程度配信される計画である。今回のIPTVサービスの視聴意向調査では、このようなテレビ放送された番組の「見逃しサービス」への期待とニーズが強いことがわかった。
今回のIPTVの視聴意向調査では、「IP放送サービス」「見逃しIP放送サービス」「VODサービス」「ダウンロードサービス」の4サービスについて視聴意向を調査したが、その中では「見逃しサービス」は90%の回答者が利用したいという意向を示した。他のサービスでは75%前後の利用意向であった。また「見逃しサービス」でのコンテンツではドラマの視聴意向が一番であった。他のサービスでは映画(洋画も邦画も)がトップであり、見逃しサービスでのドラマ視聴要望の強さは特徴的であった。
映像サービス金額の支払いはペイパービューより月額固定支払い
見逃しサービスの料金支払い方法に対する意向では、「月額固定料金だが一定の範囲まで見放題で割安な料金」の意向が最も多く、35.6%となっている。完全見放題とあわせると67.5%となり、これまでのVODなどで主体であったペイパービューは18.5%であった。
5年後にはテレビ向けIPTV利用視聴者は2007年比5倍の480万人に
IPTVの現在の視聴者の主体はパソコンでの視聴が主体であるが、今回の調査ではTV向けのIP放送サービスについても視聴意向が強いことがわかり、今後IPTVはPC利用者主体からテレビ利用者主体に移っていくと予測され、テレビ向けIP放送視聴者は2007年の90万人から、2012年には480万人と5倍に成長すると予測した。
<調査概要>
- 調査対象
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- ブロードバンドユーザ 300人
- 主要参入事業者、その他の事業者
- 調査方法
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- ユーザに対するWebアンケート
- 主要事業者、通信事業者に対する取材
- 調査項目
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- ブロードバンドユーザのIP放送、VOD、ダウンロードサービス視聴意向
- ブロードバンドユーザの映像サービス視聴実態
- ブロードバンドユーザの視聴環境と課題
- 主要参入プレーヤの取り組み動向、サービス提供動向
- TV向けIPTVの普及予測
- 調査期間
- 2008年3月〜5月
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