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シード・プランニングがSSDと競合メディア(小型HDD、メモリーカード等)の市場動向を調査
SSDがノートパソコンの小型HDDにとって代わろうとしている。2015年にはノートパソコンの30%以上に搭載
SSDの市場は、2015年に世界で2億8800万台、日本で2100万台の市場に拡大する
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東区 梅田佳夫社長)は、2006年に登場し急激に市場を拡大しつつあるSSD(Solid State Drive)と、それと競合する小型HDDやフラッシュメモリーメディアに関する市場動向調査を実施し、調査研究レポート「2008年版 SSDと競合メディア(小型HDD、メモリーカード、USBメモリー等)の最新市場動向」(2008年6月発刊)にまとめた。
株式会社シード・プランニングは、1999年からメモリーカードや小型HDDの市場調査を継続して行ってきた。今年度はSSDと小型HDDを軸として、競合する光ディスク、メモリーカードなどの記録メディアの業界動向、搭載機器の動向を調査・予測した。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
SSDがノートパソコンの小型HDDにとって代わろうとしている。2015年にはノートパソコンへの搭載率は30%を超える
SSD(Solid State Drive)はインターフェースがHDDと同じATA規格である固体記憶媒体であることから、現在ノートパソコンの記憶媒体としての主流の小型HDDに、今後取って代わっていくと予測され、2015年には日本、世界ともノートパソコン全体の32%に搭載されると予測される。
SSDの市場は2008年に急成長、2015年に世界で2億8800万台、日本で2100万台の市場となる
2007年のSSDの世界出荷は200万、台日本出荷は35万台であった。2008年の出荷は世界、日本とも前年比3倍の成長と推定され、2015年には世界では2億8800万台、日本では2100万台の市場に成長すると予測される。
2007年のメーカー別シェアではSamsungやSanDisk、Intelの3社が市場を独占
2007年のSSDのメーカーシェアは、2006年からSSDを外販しているSamsungやSanDisk、Intelでほぼ占められている。中でも大手ノートパソコンメーカーに幅広く出荷したSamsungが世界全体の80%程度を占めて1位となっていると推定される。
SSDはすでに大容量化が進み、現状の小型HDDの容量に匹敵するまでになっている。今後はノートパソコンだけでなく、他のモバイル機器でも小型HDDと競合していく
長らく記録メディアの主流であったテープメディアはビデオカメラのDV規格を最後にその役割を終了、現在はランダムアクセスが可能なディスクメディア(磁気ディスク/光ディスク)とフラッシュメディア(NAND型フラッシュ)が共存している。さらに今後は回転機構を有するディスクメディアからSSD等のフラッシュメディア(NAND型フラッシュ)に移りつつあり、容量的には小型HDDに匹敵する120GBのSSDも登場しているが、まだ記録容量当りの価格が高いことから、その速度は緩やかなものとなっている。
HDDの大容量化は今後も大きく進んでいくため、ビデオカメラ、カーナビなどのモバイル機器での記憶媒体としては小型HDD、光ディスク、SSDの3者がここ数年は共存・競合の関係で推移すると予測される。
<調査概要>
- 調査対象品目
- SSD/小型HDD(2.5インチ以下)/DVD(BD含む)/メモリーカード/USBメモリーなどの記録メディア、及びそれらの搭載機器(携帯デジタルプレーヤー/デジタルビデオカメラ/デジタルカメラ/携帯電話/カーナビゲーション)
- 調査内容
- SSDへの参入状況と小型HDDの動向を軸として、記録メディアの新技術の動向、搭載機器の動向を調査する中から記録メディアメーカーの戦略分析、及び記録メディアの将来展望を考察
- 調査対象企業
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- NAND型フラッシュメーカー(4社)
- HDDメーカー(4社)
- メモリーカードメーカー(2社)
- メモリーベンダー(1社)
- SSD搭載企業(3社)/計14社
- 調査方法
- 上記企業への訪問調査 及びオープンデータ
- 調査期間
- 2007年11月〜2008年1月
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