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シード・プランニングがPNDの市場動向とユーザー実態を調査

2008/09/11

日本のPND市場は2015年には3.3倍の357万台に
PND購入者の62%は初めてのカーナビ購入者。PNDは新規ユーザー層を開拓
PNDは軽自動車ユーザーだけでなく小型普通車にも普及

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東区 梅田佳夫社長)は、このほどPNDの動向調査を実施し、調査研究レポート「日本カーナビ市場におけるPNDの動向分析と購入ユーザー調査」(2008年8月発刊)にまとめた。

株式会社シード・プランニングでは1987年からカーナビ、カーAV、ITSなどのカーエレクトロニクス関連の調査を行っており、日本を始め北米、西欧、中国など世界各国のカーエレクトロニクスの市場を調査している。日本でもPNDの普及が始まったため、日本国内のPNDメーカーとPND購入ユーザーを調査し、日本カーナビ市場においてPNDがどのような発展をしていくかを予測した。

本調査の結果のポイントは以下の通りである。

日本のPND市場は2015年には3.3倍の357万台に

本調査によれば、2005年より日本で販売が始まったPNDの市場規模は、2005年の8千台から2008年には109万台まで飛躍的に伸びる見込みである。また、それ以降も2010年ころまでは前年比110%以上の伸びで普及を続け、2015年には357万台にまで伸びることが予測される。

【図1】PND市場規模

PND購入者の62%は初めてのカーナビ購入者。PNDは新規ユーザー層を開拓

日本のカーナビ市場は、2007年ころまでは固定式カーナビが三百数十万台で安定した市場を保持していた。PNDの登場により、既存の固定式カーナビの市場が侵食されることも懸念された。

しかし、今回のPND購入経験者に行った調査では、「PNDが始めてのカーナビの購入である」と回答したユーザーが62%にのぼった。また、固定式カーナビでなくPNDを選択した理由として最も多く挙がったのが「取り付け型のカーナビと比べて安かったから」であった。ここから、PNDはこれまで高額であることを理由にカーナビを購入しなかったユーザー層に安価な価格帯が支持されて、新規カーナビユーザー層を開拓していることがわかった。

【図2】カーナビの購入経験

PNDは軽自動車ユーザーだけでなく小型普通車にも普及

PNDは、固定式カーナビの搭載が進んでいない軽自動車で普及することが見込まれていたが、今回のPND購入経験者に行った調査では、被験者の保有自動車は、軽自動車が26%で、残り74%が普通自動車、小型車であることが明らかになった。

ここから、カーナビの普及が飽和しているとみられていた普通自動車、小型車でも安価なPNDによるカーナビ搭載率が高まるとともに、特にカーナビがこれまで搭載されてこなかった軽自動車にもPNDが普及していくことから、カーナビ市場の普及の伸びが大きくなると予測される。その結果として、カーナビ市場全体が再び成長し、2015年には日本のカーナビ市場は648万台(2007年から172%増)にまで達することが予測される。うち55%をPNDが占める。

【図3】自動車のタイプ

<調査概要>

調査方法、調査対象
  • PND購入経験者500名にインターネットによるアンケート調査実施
  • PNDメーカー7社へのヒアリング
  • オープンデータ収集
  • 当社所蔵資料データ引用
調査期間
2008年6月〜8月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 金森(かなもり)