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次世代ネットワーク(NGN)市場に関する有識者アンケート調査結果
NGN導入効果への関心度は「通信コスト削減効果」より「サービス品質向上」
NGNの影響が強い事業領域は「医療・介護」と「放送」
NGNの普及要因は「料金低下」と「エリア拡大」
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東区 梅田佳夫社長)は、次世代ネットワーク(NGN)市場の有識者調査を実施し、このほど、各業界の関心度やNGNの将来展望と普及予測をまとめた調査研究レポート「2008年版 NGNが開く新ビジネス市場」(2008年9月発刊)を発刊した。
本調査は、シード・プランニングの会員(業界有識者)を対象に行い、136人から回答を得た。
このうち、約79%が「NGNに関心がある」と回答、NGNに対する関心が非常に高いことがわかった。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
NGN導入効果への関心度、「通信コスト削減効果」より「サービス品質向上」
NGNに「関心がある」と回答した有識者(107人)に、「NGN導入効果の関心度」について聞いたところ、72%が「サービス品質の向上」、約62%が「業務効率化の可能性」と回答。「通信コスト削減効果の可能性(45.8%)」よりも、セキュアで通信品質が保障されたネットワーク網への期待が高いことが分かった。
NGNの影響が強い事業領域、「医療・介護」と「放送」
NGNに「関心がある」と回答した有識者(107人)に、「NGNの影響が強いと思われる事業領域」について聞いたところ、80人(74.8%)が「医療・介護」、78人(72.9%)が「放送」と回答。NGNの特徴でもあるセキュリティや帯域確保された通信環境が求められる事業領域での影響が強いと見ていることがわかった。
NGNの普及要因は「料金低下」と「エリア拡大」
NGNに「関心がある」有識者(107人)に、「NGNの普及要因」について、各項目別に影響力の度合いに応じて「影響力1」〜「影響力10」までの重みづけをしてもらい、その得点を集計した。
この結果、普及にドライブをかける要因として、「料金の低下」を最重要視していることがわかった。
2011年度(2012年3月末)における光接続サービス(FTTH)の加入数のうち、
NGNの普及率は60%未満
NGNの将来展望についての有識者のアンケートでは、NGNの普及率は光接続サービス(FTTH)加入数のうち60%未満であると見ている。
<調査概要>
- 主な調査項目
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- NGN業界動向
- NGN市場動向
- NGNが周辺市場に与える影響と今後の方向性
(IPTV、テレビ会議・Web会議、デジタルサイネージ、電子カルテ、レセプトオンライン化、遠隔医療、テレワーク、ASP・SaaS) - NGN関連事業者動向(取材個票)
- 有識者アンケート調査
- 調査方法および調査対象者
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- ヒアリング:通信事業者およびNGN関連事業者
- アンケート:シード・プランニング会員
- 調査期間
- 2008年6〜8月
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