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ワンセグユーザー最新動向調査 [2008年8月] 調査結果

2008/09/30

ワンセグ利用者 (*) はワンセグ携帯所有者の約8割、推定3,100万人超
ワンセグ利用者 (*) の半数が「ワンセグで北京五輪を見た」
「自宅のテレビのない部屋」など、自宅内での利用はさらに増加
一部独自番組放送への期待高まる

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東区 梅田佳夫社長)は、ワンセグ利用者の最新動向調査を実施し、調査結果をこのほど、調査研究レポート「ワンセグユーザー最新動向調査 [2008年8月]」(2008年9月30日発刊)として発刊した。

シード・プランニングでは、ワンセグ利用者動向に関して、ワンセグサービス開始時より継続的に調査を行っており、今回が3年目。今回(2008年8月)の調査では、現在のワンセグ携帯所有者600人の利用実態を把握し、過去2年の調査結果と比較しその変化を分析するとともに、8月に開催された"北京五輪"がワンセグの利用にどう影響したかを調査した。さらに、各局が始めつつある独自番組サービスや、ワンセグの進化系である2011年以降のマルチメディア放送を視野にいれ、次世代の携帯向け放送サービスのニーズを探った。

(*) ワンセグ利用者・・・この1ヶ月で1回以上ワンセグ視聴をしたとする利用者。

本調査の結果のポイントは以下の通り。

ワンセグ利用者はワンセグ携帯所有者の約8割、推定3,100万人超

ワンセグ携帯所有者600人のうち、この1ヶ月で1回以上ワンセグ視聴をしたとする<ワンセグ利用者>は82.3%、週に1回以上利用するワンセグ利用者は37.2%であった。

JEITA(電子情報技術産業協会)のワンセグ携帯出荷統計によれば、2008年7月現在の累計出荷台数は3,971万台。携帯電話買い替えサイクルを2年と仮定し、現存するワンセグ携帯は2008年7月末現在で3,798万台と推計した。

その結果、ワンセグ利用者は、

3,798(万台)×82.3%≒3,100万人

週に1回以上利用するワンセグ利用者は、

3,798(万台)×37.2%≒1,400万人

ワンセグ利用比率は、ワンセグサービス開始直後の2006年5月調査結果、1年前の2007年7月調査結果と比較すると、ほとんど変化なく約8割で推移している。視聴頻度は、所有者層の裾野が広がったことにより「思いついたときに」視聴する利用者が増加傾向にある・・・(図1)。

【図1】ワンセグ視聴頻度

ワンセグ利用者の半数が「ワンセグで北京五輪を見た」

ワンセグ利用者のうち、「ワンセグ携帯で北京五輪を見た」が53%。
ワンセグで見た競技種目は上位から、野球、ソフトボール、競泳、柔道、サッカー、バレーボール・・・といずれも日本人選手の活躍が注目された競技が続く・・・(図2)。

ワンセグでの北京五輪の視聴は「家では固定で移動中はワンセグで」という使い方のほかに「2つの競技をテレビと携帯で」「テレビではドラマ、携帯で北京五輪」といった固定テレビとの同時利用もあった。

【図2】ワンセグで見た北京五輪の競技(トップ10)

「自宅のテレビのない部屋」など、自宅内での利用はさらに増加

視聴場面は、昨年調査と同様に、平日・休日ともに「自宅のテレビのない部屋で」が最も多く、平日ではワンセグ利用者の36.4%が、休日では40.9%が利用している。

2007年7月調査と比較すると、平日・休日ともに、「自宅のテレビのない部屋で」「就寝前や起床直後」「浴室や洗面所で」などの自宅内でのワンセグ視聴の場面が多くなっている。自宅以外では、平日・休日ともに「お店や喫茶店などで」は倍増しているが、「駅前などでの人との待ち合わせのとき」は減少している・・・(図3)。

【図3】ワンセグ視聴場面の変化

一部独自番組放送への期待高まる

1年前の2007年7月調査では、「全放送時間、テレビと同じ番組がよい」という全サイマルを望む人が53.3%で圧倒的に多かったが、今回の調査では、全サイマルは減少し、「一部を独自番組、他はテレビと同じ番組がよい」が49.5%で最も多くなった。テレビを見るだけのワンセグとは異なる独自放送サービスへのニーズはあるといえそうだ。

<調査概要>

主な調査項目
  • ワンセグ視聴の実態と変化
  • 北京五輪の影響
  • 独自放送のニーズ
  • 次世代の携帯向け放送サービスのニーズ
調査対象
全国のワンセグ携帯所有者 600人
(2007年夏以降に発売のワンセグ携帯を所有する15歳以上の男女)
調査方法
モバイル・リサーチ (携帯電話によるインターネット・アンケート)
調査日程
北京五輪が閉会となった2008年8月24日(日)より調査票配信開始。26日(火)回収終了。
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 両方(りょうかた)