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スイッチOTC薬と第1類医薬品の潜在需要調査がまとまりました
98%の人が何らかの医薬品を利用。処方薬とOTC薬の使用経験には年代差が
OTC医薬品の利用目的は、8割が「発熱や頭痛等の症状への対処」。5割は医師を受診する前に経過(様子)を見るために使用
医療用からスイッチOTC化された薬の購入意向は45%。軽度の症状では医師を受診しなくなると思う人は36.7%
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、医療用医薬品の成分を転用したスイッチ薬とOTC医薬品の潜在需要調査を行い、このほど、その結果をまとめました。
これまで医師の処方箋がなければ使用できなかった医療用医薬品の中から、医療用として実績があり、副作用の心配が少ないなどの要件を満たした医薬品を、一般用医薬品(以下、OTC医薬品)へスイッチしたものをスイッチOTC薬といいます。スイッチOTC薬は薬局などで処方箋なしに購入できます。
国は医療費適正化政策の推進で、軽症のものは各自が薬を自分で購入できるよう医療用医薬品のスイッチOTC化を進めており、承認されるスイッチOTC薬の数は年々増加しています。 今後は、特に生活習慣病関連の医薬品が徐々にスイッチ化されていくことが見込まれ、現在、OTC医薬品市場の5%程度のシェアといわれる第1類医薬品の市場規模が拡大していくことが見込まれます。
本調査では、20代以上の男女を対象に、OTC医薬品のうち、特に第1類医薬品の購入に焦点を当て、購入状況や商品選択、消費者にとっての薬剤師の役目、スイッチOTC薬の購入意向など、今後の市場拡大要因についてまとめました。
なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「スイッチOTCと第一類医薬品の潜在需要調査」(2009年6月発刊、PDF版)として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです。
98%の人が何らかの医薬品を利用
処方薬とOTC薬の使用経験は、98%が何かしら薬を使用した経験がある。最近10年以内にいづれも使用したことがない人は約2%。8割以上は、処方薬とOTC薬のどちらも使用したことがある。
OTC薬を使用したことがない人は約7%。処方薬を使用したことがない人も約7%いる。
処方薬とOTC薬の使用経験には年代差が
「処方薬のみ」の割合が高い年代は男性50代以上の14%、女性40代の12.3%。「OTC医薬品のみ」の割合が高い年代は男性20代、30代。男性30代の16%がOTC薬のみ使用している。男性40代、女性20、30代は9割以上が処方薬とOTC医薬品を併用している。
OTC医薬品の利用目的は、8割が「発熱や頭痛等の症状への対処」。5割は医師を受診する前に経過(様子)を見るために使用
OTC医薬品の利用目的は、8割は、発熱、頭痛、腹痛等の対処に使用。半数は症状の経過を見るために使用している。35%は栄養素の補給と回答したが、サプリメント(栄養機能食品など)ジャンルと利用目的が競合する。約1割は、OTC薬の利用目的として生活習慣病予防に着眼している。
医療用からスイッチOTC化された薬の購入意向は45%。軽度の症状では医師を受診しなくなると思う人は36.7%
45.5%の人が医療用から転用されたOTC医薬品を購入したい意向がある。処方薬に近いものがOTCとして購入できることにより、軽症の症状では医師を受診しなくなると思う人は36.7%。セルフメディケーションを実践する人が増加する可能性がある。
また、24%の人が薬剤師からの情報提供を期待し、8%は薬剤師の薦める薬を購入したい意向がある。
<調査概要>
- 目的
- 今後OTC市場拡大のカギとなるスイッチOTC医薬品を含む第一類医薬品の消費者の購入意向、ニーズを性別年代別に把握する。
- 主な調査項目
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- 医療用医薬品とOTC医薬品の使用割合、価格の比較
- OTCの使用目的
- 医療用からの転用を望む効能
- 効き目の鋭いOTC医薬品の購買意向
- 購入頻度の高い製品メーカー
- 購入したくなる広告フレーズ など
- 対象
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- 全国の20代以上の男女 422名
- 方法
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- インターネット調査
- 時期
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- 2009年4月下旬〜5月
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