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携帯電話流通の現状と将来動向がまとまりました
携帯電話販売代理店の上位集中化が進行。上位30社の販売台数シェアは62%
販売チャネルでは、キャリアショップ比率が増加
2015年度末で約1億4,200万加入と予測。買い替えサイクルは約34ヶ月、年間4,000〜4,600万台の販売台数で推移
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、携帯電話流通の現状と将来動向を調査し、このほど、その結果をまとめました。
携帯電話・PHS加入数は、2008年度末で1億1,205万加入、人口普及率88%になっており、成長市場から飽和市場に移行しています。新規加入の見込み層は、携帯電話を持っていない中高年層と子供層、法人の2台目需要や個人の2台目需要になっています。
このような市場飽和状態にあって、2008年度の携帯電話販売台数は、全国系代理店上位10社が販売の52%を、それ以外の有力20社が10%を占め、販売店の上位集中が進んでおり、2009年度ではさらに2%集程度中化が進む見込みです。
このような携帯電話の流通市場を、本調査では、携帯電話販売代理店上位・有力30社を集中的に分析し、販売代理店の勝ち残り戦略、CS重視戦略などを分析するとともに、2014年までの販売予測などを行いました。
なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2009年版 携帯電話販売代理店・全国/地域別流通の現状および将来動向」として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです。
携帯電話販売代理店の上位集中化が進行
携帯電話販売代理店は、これまでもスケールメリットを追求してきている。ティーガイアの設立、ITXとITテレコムの統合、ITCネットワークの日立モバイルの買収、兼松および丸紅テレコムの地域系販売会社のM&Aなど、全国系上位代理店・商社系が統合、M&Aによりシェアを増加させている。
2008年度では、全国系上位10社が販売台数の52%を、有力20社が販売台数の10%を占めている。2009年にはそれぞれ54%、10%となる見込みで上位集中化がさらに高まる。
2008年のシェア上位10社は、1位がティーガイア、2位以下がパナソニックテレコム、ITX、光通信、ITCネットワーク、兼松コミュニケーションズ、NECモバイリング、ダイヤモンドテレコム、丸紅テレコム、TDモバイル。
販売チャネルでは、キャリアショップ比率が増加
携帯電話の割賦販売が中心になり、「どこで買っても価格は同じ」という環境が作られてきている。この結果、キャリアショップの割合は2008年度末の55%から2〜3年後には65%へ増加すると見込まれる。
上位・有力代理店30社のキャリアショップ数は、2005年度で2,904店、2006年度3,252店、2007年度3,904店、2008年度4,068店へと増加している。一方、併売店は減少しており、2009年度も減少はつづく。
2015年度末で約1億4,200万加入と予測。買い替えサイクルは約34ヶ月、年間4,000〜4,600万台の販売台数で推移
携帯電話・PHS加入者数は、2008年度末で1億1,205万加入。人口普及率は88%となっている。今後の新規需要は携帯電話を所有していない中高年層と子供層、法人市場や2台目市場が対象となる。
端末買い替えは、新しい販売方式の定着が進み、買い替えサイクルの長期化が現れてくる。今後は、買い替えサイクルが約34ヶ月となり、年間販売台数はモバイルWiMAX、LTE、次世代PHSを含んで、4,000〜4,600万台で推移するものと思われる。
2010年以降、LTE/3.9Gの普及が進み、2015年にはLTE/3.9Gが現行携帯電話を抜くと予測する。
<調査概要>
- 調査方法
- ヒアリング調査、および、各種情報収集分析により作成
- 調査期間
- 2009年3月〜6月
- 調査内容
- 携帯電話販売代理店上位・有力30社/キャリア別動向/全国および主要地域の動向(地域系の主要代理店45社)/販売チャネル動向/売上・利益・利益率・1台あたりの利益動向/今後の企業戦略・販売戦略/地域系販売代理店に関する集中化動向/時系列の分析動向(2007年〜2009年度(予想))/将来予測/
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