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「米国太陽光発電ベンチャー企業動向」を調査
CIGS太陽電池や有機薄膜太陽電池の研究開発を行うベンチャー企業が数多く登場
FirstSolarがCdTe太陽電池で一躍世界シェア2位(2008年)に。今後の動向に注目
BIPV(建材一体型太陽電池)の市場性に期待感
ソフト面、金融面でもユニークなサービスが登場
2014年の太陽光発電累積導入量は2008年の約17倍の20GWと予測
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、米国の太陽光発電関連ベンチャー企業30社の動向、および、米国政府・州の助成状況などを調査し、その結果を、調査レポート「太陽光発電ベンチャー企業動向」として取りまとめ発刊いたしましたのでお知らせいたします。
【本調査のポイント】
CIGS太陽電池や有機薄膜太陽電池の研究開発を行うベンチャー企業が数多く登場
米国の太陽電池製造技術においては、ナノテクノロジーを利用したCIGS太陽電池や有機薄膜太陽電池の研究開発を行うベンチャー企業が多く登場している。
CIGS太陽電池においては、課題点であった量産に対応すべくNanosolar、Heliovoltなどでは印刷製法(Roll to roll製法)が用いられている。印刷製法では、安価な量産が可能と発表されているが、正式な量産体制やその信頼性については明らかにされていない。
有機薄膜太陽電池については、Konarkaが2009年末に販売開始を予定しており、発電機能つきのシェードなどの製品化が見込まれている。有機系太陽電池はそのアプリケーションが課題となっており、同社の今後に注目が集まるだろう。
FirstSolarがCdTe太陽電池で一躍世界シェア2位(2008年)に。今後の動向に注目
FirstSolarがカドミウムを用いた安価なCdTe太陽電池で一躍2008年に世界シェア2位になり今後の動向が注目を集めている。同社は2009年9月に中国に2,000MW規模の発電設備の建設が決定するなど、FirstSolarの躍進は今年も続いている。しかし、CdTe太陽電池を製造する他のメーカーはいくつかあるものの、いずれもFirstSolarのような成功の兆しはみえておらず、CdTeの市場性にはまだ課題があるといえるだろう。
BIPV(建材一体型太陽電池)の市場性に期待感
システムについては、集光型太陽光発電を製造する企業が多いことが米国の特徴である。また、世界を含めBIPV(建材一体型太陽電池)の市場性を見込む企業が多く、BIPV製品の開発を行う企業に対して国、州、ベンチャーキャピタリストから多くの投資が寄せられている。
ソフト面、金融面でもユニークなサービスが登場
太陽光発電リース業を行うSolarCityやシステム導入のための資金調達を行うSunEdison、太陽光発電のモニタリングサービスを行うFat Spanielなど、ソフト面、金融面でもユニークなサービスが登場してきており、米国での太陽光発電の市場拡大は、グリーンニューディール政策やベンチャーキャピタルからの投資をバックボーンとして、ハード面ソフト面から拡大の兆しを見せている。
2014年の太陽光発電累積導入量は2008年の約17倍の20GWと予測
【調査レポートの概要】
- レポート名
- 「米国太陽光発電ベンチャー企業動向」
- 販売価格
- 126,000円(本体価格120,000円、消費税6,000円)
- 体裁
- A4 / 137ページ
- 構成
-
- 米国の太陽光発電関連市場動向
市場規模
グリーンニューディール政策
DOE(アメリカ合衆国エネルギー省)の動向
州ごとの太陽光発電助成動向 - 太陽光発電関連事業を行うベンチャー企業30社
(調査企業例)
First Solar_世界2位のセルメーカー、CdTe太陽電池
Nanosolar_プリンターによりCIGS太陽電池製造
SolarCity_太陽光発電リース業
Konarka_有機薄膜太陽電池開発、2009年末販売開始
SunEdison_システム導入のための資金調達など
- 米国の太陽光発電関連市場動向
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