市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング（本社：東京都台東区　梅田佳夫社長、以下シード・プランニング）は、このほど、女性の健康・生活課題を支援するネットビジネスの調査を行い、その調査結果を市場調査レポートとして取りまとめ発刊いたしました。

2000年頃から始まった女性向けの健康・生活支援サイトは、インターネットの普及にともなって会員を獲得しながら堅調に推移しており、ここ数年ではPCからモバイルに主流を移行しつつ、市場を拡大しています。
今後は、労働人口の減少や団塊世代の退職、経済不況等を背景に女性の社会進出がさらに加速すると予測され、国や自治体、企業において働く女性の健康・生活支援のための環境整備が急務となってくることが予想されます。
このような背景の下、女性を取り巻く多様な健康・生活課題を支援するインターネットビジネス14件（計13社）についてヒアリング調査を実施し、事業におけるコンセプト、ターゲット設定、ビジネスモデル、マーケティング戦略、取り組むべき課題や今後の方向性を整理しました。

本調査結果のポイントは以下の通りです。

【調査結果要旨】

拡大するツール型のモバイルコンテンツサービス

女性の健康・生活課題に対するWeb情報へのニーズは強い。特に働く女性や妊娠・出産・育児期の母親は情報ニーズが強く、自身のライフスタイルをサポートする情報源のひとつとしてネットを積極的に活用している。
なかでも、手軽で身近な携帯電話を使った「体調管理」や「病院受診予約」といったツール型のモバイルコンテンツサービスが拡大している。

収益確保の手段は多様化

これまでは、カテゴライズされた会員を多く抱えることで、企業の広告やプロモーション支援、マーケティングニーズに応えてきたが、景気悪化による広告市場の冷え込みで、事業者は収益の基盤をコンテンツ課金にシフトしつつある。
自身の体調管理データ蓄積を主流とするパーソナルツールの提供や、いつでもどこでも専門家に気軽に悩みを相談できるなど、簡便性、利便性を追求するサービスが提供されている。モバイルサイトの課金モデルはここ数年参入企業が増加し、会員数を伸ばしている。

課題は、利用者の開拓と技術進化への対応

利用者を獲得するためのプロモーションの充実や、信頼される情報提供、コンテンツの拡充に常に注力しなければならないのは当然だが、モバイルサイトの宿命として、技術的な変化に即応していかなくてはならないこと。
モバイルも公式サイトの増加にともない、検索エンジン経由で目的のサイトにたどり着くケースも少なくなく、リスティング広告やSEOに力を入れているが、主要検索エンジンのロジック変更などの影響は避けられず、突如集客が悪化するケースもあり、コントロールが難しい。
また、携帯電話の機能の進化に合わせ、便利なコンテンツを開発する技術革新も大きな要因であるが、利用者のリテラシーと技術の進歩のバランスを常に意識することも忘れてはならない。

不妊・妊娠・出産・育児支援サイト
　1． バズラボ 「ジネコ」
　2． ぱど 「まみたん」
　3． ブライト・ウェイ 「こそだて」
　4． ブレード・コミュニケーションズ 「聞きたい★産婦人科」
　5． ベネッセホールディングス 「ウィメンズパーク」

健康管理・体調管理支援サイト
　6． エキサイト 「Woman★からだナビ」
　7． エムティーアイ 「ルナルナ★女性の医学」
　8． オウケイウェイヴ 「kikimimi［キキミミ］」
　9． 主婦の友インフォス情報社 「オンナの家庭の医学」

美容関連サイト
　10． STC 「きれいサポート」
　11． ぱど 「BeYOU」

女性の悩みの解決、癒し、生活支援サイト
　12． アイチケット 「アイチケット広場」
　13． NTT コミュニケーションズ 「my Life Style」
　14． セブンスディー 「恋人・夫婦仲相談所」

ヒアリング調査

1． 企業概要
2． サービスの沿革・変遷
3． コンセプト/サービス概要/開始の経緯
4． ターゲット層/導入規模
5． サービス体系/主な機能/コンテンツ
6． 料金体系
7． サービスの特徴/強み
8． ビジネスモデル(図解)
9． 運営方針/営業・販売戦略/目標
10． 課題と対策
11． ユーザー動向
12． 今後の展開
13． 市場に対する見解

【レポートの体裁・価格】

レポート名

ITを活用した「効果的な女性の健康・生活支援」

発刊日

2010年2月2日

体裁

A4 /167ページ

販売価格

99,750円（本体価格95,000円、消費税4,750円）