市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング（本社：東京都台東区　梅田佳夫社長、以下シード・プランニング）は、今後の市場拡大が期待される携帯電話の法人市場を調査し、このほど、その結果をまとめました。

携帯電話・PHS の加入数は、2010 年度3 月末で1 億1,629 万加入、人口普及率92％となりました。個人需要が頭打ちとなるなか、法人市場は、2009 年度に携帯電話122 万加入増加で、2009 年度末では1,340 万加入、PHS を含めた合計は1,530 万加入となっています。
2010 年度以降の法人市場は、各キャリアが音声定額サービス提供をするとともに、データ定額サービスの充実も図られ、さらに、多様なスマートフォンの登場、セキュリティ対策など環境条件の整備、メールソリューションや業務効率向上のためのアプリケーションの充実など、企業のニーズへの対応が進み、携帯電話法人市場は、2015 年度末2,440 万加入への増加拡大が想定されるなど、成長市場となっています。法人ソリューション市場は、2015 年度には1 兆6,225億円への増加が見込まれています。

本調査結果の詳細は、市場調査レポート「2010年版　携帯電話の法人市場展望」（価格　115,000円：税込、2010年7月15日発刊）として発売中です。　

　調査結果のポイントは以下の通りです。

◆ 法人契約市場は、2015年度2,440万以上へと増加。
　　・ スマートフォン契約1,200万、モジュール契約480万へと伸張。
　　・ 携帯電話、スマートフォン、データカード、モジュールによる多様化が進む。

法人携帯電話市場は、市場拡大に伴って、「スマートフォン」及び「モジュール型」は毎年増加する。2009 年度末では、ハンドセット746 万台／スマートフォン137 万台／モジュール型254 万台／データカード型203 万台から、2015 年度末では、ハンドセット520 万台／スマートフォン1,200 万台／モジュール型480 万台／データカード型240 万台と予測する。

◆ 法人ソリューション市場は、2015年度1兆6,225億円へと拡大。
　　・ サービス利用型が今後5年間で約3倍の6,978億円へ。

法人ソリューション市場は、成長の可能性がもっとも多く存在する分野であり、ソリューション内容によっては、2015 年度全法人携帯電話2,440 万台の全てが対象となるサービスなども想定できる。
代表的なソリューションは、メール、サーバ連携、セキュリティ、企業内線、位置活用等とともに、スマートフォンによるアプリケーション・ソリューションの利用、業務アプリケーションやサービス・アプリケーションが展開されると考えられる。
特に、法人ソリューション市場の中でも、サービス利用型市場が2015年には2009 年度の約3倍超へと増加する。電子書籍閲覧サービス（新聞・ニュース含）など有料サービスの伸長が期待されている。

＜調査概要＞

調査内容

（1） 携帯電話法人市場（2009 年度実績、2010 年度の動向、2015 年度までの予測）
　　　・ 法人契約数、法人契約数予測
　　　・ 法人携帯電話獲得台数と販売台数、及び2015 年までの予測
　　　・ 法人端末市場のハンドセット、スマートフォン、データカード、モジュール別の市場展望

（2） キャリアの動向
　　　・ 法人営業体制
　　　・ ソリューション等法人施策

（3） 携帯電話販売代理店の動向
　　　・ 法人営業体制
　　　・ 法人市場への取り組み

（4） 法人ソリューションの動向
　　　・ 主なソリューション158 の動向、及び業種別分類
　　　・ 主なソリューションの市場展望、及び将来推計

調査方法

　　　・ 関連企業への取材、及び情報収集等の実施
　　　・ 弊社蓄積情報等による分析（シリーズ7 回目）

調査期間

2010 年5 月〜7 月