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iPadのビジネス活用の現状とタブレットPCの将来動向を調査
・ iPadのビジネス導入事例(4分野、36事例)について調査
医療・薬品7事例、教育・文化施設12事例、サービス業10事例、その他7事例。
・ タブレットPCの有望分野は「教育」、「医療」、「営業」
2015年の市場規模推定は「教育」53万5千台、「医療」6万3千台、「営業」21万台。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、iPadのビジネス活用の現状とタブレットPCの市場動向について調査を行い、このほど、その結果をまとめました。
Appleの多機能情報端末iPadが発売され、iPadをはじめとするタブレットPCのビジネス利用に大きな期待が寄せられています。画面の大きさや解像度の高さ、持ち運びの利便性、インターネット、メールなどを場所を問わず利用できることなどから、活用機運が高まっています。
これまでPCメーカーが販売したタブレットPC(スレートPC)は、医療、流通、製造といったニッチなビジネス市場で主に受け入れられていましたが、iPadの参入でビジネス市場における活用用途も大きな変革を迎えています。
本調査は、iPad のビジネス利用36事例、及び、iPad業務用ソフト開発会社18社について調査を行い導入状況、費用対効果、市場規模などを把握しました。
なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「iPadのビジネス活用事例と分野別市場動向〜タブレットPCにおける業務用ビジネス分析〜」(価格:147,000円:税込、2010年7月28日発刊)として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです。
iPadのビジネス導入事例(4分野、36事例)について調査。
医療・薬品7事例、教育・文化施設12事例、サービス業10事例、その他7事例
本調査では、メディアで紹介されたりニュースリリースで導入を発表したりして公表されている36事例について調査を行った。
今回調査した36事例の導入時期は上のグラフの通り。
分野別の導入領域と活用内容は次のようになっている。
- 医療・薬品
臨床研究用、治療支援システム、MR用、CTなどの検査画像用など。 - 教育・文化施設
生徒・教職員用、教育ポートフォリオ用、図書館利用、絵本など。
大学は出席簿や電子教科書に導入。 - サービス業
美容サロン、ドレスショップ、結婚式場、銀行、自動車保険など。
美容サロンではノートPCよりiPadがお客様に見せやすいとの理由で導入。
銀行では窓口での待ち時間を利用した、金融商品のシミュレーションツールとして導入。 - その他
営業支援ツール、不動産情報、衣料品販売通販、映画館チケットなど。
中古車販売業者は新たに営業マン用に導入。
タブレットPCの有望分野は「教育」、「医療」、「営業」。
2015年の推定市場規模は「教育」53万5千台、「医療」6万3千台、「営業」21万台。
iPadをはじめとするタブレットPCの業務用用途のなかでも、比較的早く市場が立ち上がる市場は「教育」「医療」「営業」市場と想定される。
教育分野
2010年は数百台だが、2015年には全国の中学、高校、大学、企業向け教育用に53万5,000台市場になると推定。
医療分野
2010年は数百台規模だが、2015年には製薬企業のMR、病院、一般診療所用に6万3,000台市場となると推定。
営業分野
2010年は数千台、2015年には営業用ツールとしてカタログ、ノートPCの置き換えで21万台市場に急成長すると推定。
<調査概要>
- 調査対象企業
-
<取材企業>
朝日ネット、エムスリー、ガリバーインターナショナル、名古屋文理大学、日本オラクル、
バンダイナムコゲームス、モーションポートレート、ユビキタスエンターテインメント -
<参考個票>
小学館、スカラ、スペクトラムビジョンズ、テクノツリー、東京ケーブルネットワーク、むつ総合病院、 ノバレーゼ - 調査方法
- 直接訪問取材及び電話取材、オープンデータ調査
- 調査期間
- 2010年5月10日〜2010年7月23日
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