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世界におけるペプチド医薬品の開発動向と市場展望 調査結果
◆ ペプチド医薬品の開発対象疾患領域は多岐にわたる
◆ 臨床試験では後期開発段階のペプチド医薬品が多い
◆ ペプチド医薬品市場は年率10%前後で順調に成長
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、バイオ医薬品の中でも多様性に富み、大きな市場を形成すると期待されているペプチド医薬品について、世界での開発動向や技術動向、市場展望を調査し、このほど、その結果をまとめました。
ペプチド医薬品は従来の内分泌・代謝性疾患や骨粗鬆症、生殖器関連のがんだけでなく、感染症、皮膚疾患、自己免疫・炎症性疾患、脳神経疾患など幅広い疾患領域で開発が進められており、今後は医薬品市場全体を拡大させる成長ドライバーになると期待されています。また、合成技術の進展により、従来よりも長鎖で複雑なペプチドが合成によって製造きるようになり、より安価で安全性の高いペプチドジェネリックの開発・普及も期待されます。
本調査では、世界におけるペプチド医薬品開発の最新動向や企業のアライアンス動向、市場動向などを調べ、ペプチド医薬品開発の現状と将来展望をまとめました。
本調査結果の詳細は、調査研究レポート 「世界のペプチド医薬品開発の現状と将来展望〜医薬品としてのペプチドの今後の方向性〜」 (価格:189,000円:税込、2010年11月30日発刊)として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです
ペプチド医薬品の開発対象疾患領域は多岐にわたる
ペプチド医薬品の開発対象疾患領域は、バイオ医薬品に多い「がん領域」だけでなく、「内分泌・代謝性疾患」や「感染症領域」など幅広い。また、近年では「自己免疫・炎症性疾患」や「皮膚疾患」、「消化器疾患」における開発候補品数が増加している。
臨床試験では後期開発段階のペプチド医薬品が多い
現在、臨床試験が進められているペプチド医薬品は100種類以上あるが、フェーズIIbやフェーズIIIなど開発後期段階の候補品も多い。ペプチド医薬品はフェーズI〜上市までの平均開発成功率が20〜30%で推移しており、今後、複数の新規ペプチド医薬品の上市が期待される。
ペプチド医薬品市場は年率10%前後で順調に成長
2009年度のペプチド医薬品の世界市場はおよそ110億米ドルである。今後、既存薬の売り上げ増加と現在開発中の新薬の上市によって市場成長がさらに拡大、2015年のペプチド医薬品市場はおよそ180億米ドル(2009年度比160%超)まで成長すると予測した。
<調査概要>
調査対象のペプチド医薬品について:
本レポートにおけるペプチド医薬品としてアミノ酸残基5〜50程度ものを主な対象としています。また、インスリンは古くから利用されているため、ペプチド医薬品の市場としては対象外としています。
- 主な調査対象:
- ペプチド医薬品開発に関する世界の企業 80社以上
- 主な調査方法:
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・ 関係者、関係企業へのヒアリング調査
・ 各種文献、データベース、オープンデータによる調査
・ Peptide Therapeutics Symposium 2010(2010年10月 San-Diego)における情報収集
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