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調査レポート発刊のお知らせ
2012年版 2型糖尿病治療の現状と将来展望
[本書のポイント]
• 圧倒的大多数の患者を診療する非専門医は新薬をどう使っているか?
薬剤の使用状況や課題、今後の動向を明らかに。
• 2型糖尿病患者数(予備軍含む)を2018年まで予測(国内)。
• 主要な糖尿病治療薬売上を2018年まで予測(国内)。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、「2012年版 2型糖尿病治療の現状と将来展望」を発刊いたしましたのでお知らせします。
現在、糖尿病治療は転換期にあります。1999年のアクトス®の発売以来、10年ぶりの画期的新薬の上市となったDPP-4阻害薬(シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン)やGLP-1受容体作動薬(リラグルチド、エクセナチド)は、既存治療薬が抱えた3つの問題点、①低血糖を起こしやすい、②膵臓を疲弊させやすい、③体重増加、の副作用を克服した新薬であり、糖尿病治療を変貌させる可能性が秘められています。
このように、糖尿病治療には6種類の経口薬とインスリン製剤に加え、GLP-1受容体作動薬が加わり、選択肢が増えた一方で、臨床現場では糖尿病患者が増加し続け、糖尿病非専門医でも糖尿病患者を診療する機会が増えています。そして、今まで以上に患者の多様な病態に合わせた薬剤選択が求められています。
本レポートは、圧倒的多数の糖尿病患者を診療する非専門医へのネット調査、ならびに専門医へのヒアリング調査を実施し、薬剤の使用状況や課題、今後の動向等を明らかにしました。
また、弊社が保有する豊富な資料および今回の調査から、2018年における2型糖尿病患者数(予備軍含む)と主要な糖尿病治療薬の売上予測を行いました。
本書のポイントと概要は以下の通りです。
本書のポイント
• 圧倒的大多数の患者を診療する非専門医は新薬をどう使っているか?
薬剤の使用状況や課題、今後の動向を明らかに。
専門医・一般医に対するインターネット調査 (107名)、および、オピニオンリーダー医師ヒアリング調査 (3名)を行い、圧倒的大多数の患者を診察する非専門医は新薬をどのように使っているかを中心に、薬剤の使用状況や課題、今後の動向について、以下の項目を調査しました。
✓ 薬剤選択における医師の着目点。専門医と非専門医の違い。
✓ DPP-4阻害薬とSU薬との適正使用にかかわるレコメンデーションが及ぼす、
DPP-4阻害薬使用の変化。単剤/併用での使用。
✓ ビクトーザの積極的採用の有無。採用の障壁。有効性vs.剤形やコスト高。
✓ 非専門医の治療に対する週1回投与のGLP-1受容体作動薬のインパクト。
✓ 新インスリン導入患者数の趨勢。
✓ 新薬上市後にも残るアンメットニーズ。
調査対象
① ヒアリング調査
調査対象医師数:3 名 (大学病院2 名、総合病院1 名)
調査対象地域:関東
調査時期:2012 年2 月
② インターネット調査
調査対象医師数:107 名
調査時期:2011 年12 月
• 2型糖尿病患者数(予備軍含む)を2018年まで予測(国内)。
厚生労働省(厚労省)の『国民健康・栄養調査』によると、「糖尿病が強く疑われる人」、および「糖尿病の可能性を否定できない人」は年々増加している。両者を合わせた合計は、1997 年は1,370 万人、2002 年は1,620 万人、2007 年には2,210 万人で、1997〜2007 年までの10 年間で840 万人増加した。また、糖尿病患者数の増加より、糖尿病予備群の増加が著しく、10 年間で640 万人増加している。ライフスタイルの欧米化とそれによる肥満人口の拡大、超高齢者社会への突入、2008 年度から開始されたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念を導入した特定健診・保健指導による糖尿病患者の顕在化やそれによる早期指導・治療などによって、糖尿病予備群および糖尿病患者数は今後も拡大傾向が続くと予想し、2018 年の2 型糖尿病患者を1,090 万人、糖尿病予備群を約1,960 万人、合計約3,050 万人と推定した
• 主要な糖尿病治療薬売上を2018年まで予測(国内)。
糖尿病治療に使われる経口薬、およびインスリン製剤とGLP-1 受容体拮抗薬といった注射薬から成る糖尿病市場(メーカー出荷価格)は、2005 年の推計1,920 億円から徐々に増加し、2010 年には推計2,500 億円に達した。2018 年の糖尿病市場は、主要薬剤の特許切れによるジェネリックの参入、服薬コンプライアンスの低さ、アクトス®など既存治療薬の規制問題、および厚労省によるジェネリック推奨によりその使用頻度の増加が考えられるものの、高齢人口の増加、若年層を含めた肥満人口および糖尿病患者数の拡大、特定健診・保健指導による未受療患者の掘り起こし、厳格な血糖値管理や早期からの治療開始による投与量や投与薬剤数の増加、さらにはDPP-4 阻害薬やGLP-1 受容体拮抗薬など薬価の高い新薬の導入や、新薬と既存薬の併用療法の増加などが見込まれるため、2018 年の糖尿病市場を2010 年の約1.5 倍となる3,853 億円と予測した。
本書の概要
- レポート名
- 2012年版 2型糖尿病治療の現状と将来展望
- 発刊日
- 2012年4月1日
- 体裁
- A4 / 87ページ
- 販売価格
- 360,000円+消費税
- 発行
- 株式会社シード・プランニング
- 掲載項目
-
Ⅰ. サマリー
1. 2型糖尿病の患者数の動向
2. 2型糖尿病市場の現状
3. 2型糖尿病の治療薬
4. 2型糖尿病治療の実態(一般医へのインターネット調査より)
5. 2型糖尿病治療の実態(糖尿病専門医へのヒアリング調査より)
6. 2型糖尿病の今後の治療
7. 糖尿病治療薬の売上とシェア:2005〜2018年
Ⅱ. 総合分析
8. 2型糖尿病の患者数の動向
9. 2型糖尿病市場の現状
10. 2型糖尿病の診断
11. 2型糖尿病の治療薬
12. 2型糖尿病治療の実態(一般医を対象としたインターネット調査より)
13. 2型糖尿病治療の実態(糖尿病専門医へのヒアリング調査より)
14. インクレチン製剤の課題
15. 2型糖尿病治療におけるアンメットニーズ
16. 糖尿病治療薬の売上
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