(*)14分野を対象に集計。詳細は下記「調査結果のポイント」の項を参照ください。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング（本社：東京都文京区　梅田佳夫社長、以下シード・プランニング）は、携帯電話業界および市場変化に関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

携帯電話市場は、2011年度末で、携帯電話が1億2,821万加入、PHS、WiMAXを加えた合計は1億3,502万加入、人口比106%に達しています。
2016年度の携帯電話市場は、加入者数が1億5,954万加入、PHSやWiMAX等を含めた合計が1億7,024万加入へと伸長します。
2016年の市場をみると、携帯電話会社の売上高は10兆3,600億円、携帯電話販売流通が2兆7,000億円、携帯電話設備投資が1兆3,900億円、モバイルソリューション市場が9,228億円となる一方で、携帯電話関連サービス市場が11兆3,050億円となり、サービス市場の存在が大きくなります。

本調査では、携帯電話業界の経年変化、定点観測を基軸にしながら、各キャリア、各メーカー、販売代理店、インフラベンダー等の動向を中心に将来動向を分析し取りまとめました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2012年版 携帯電話市場の将来動向分析」（価格：120,000円+消費税、2012年6月18日発刊）として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

◆ 携帯電話関連サービス市場は、2016年には携帯電話会社売上高を超える市場となる。

◆ 2011年度6兆610億円から2016年度11兆3,050億円に。

本調査では、以下の14分野の携帯電話関連サービス市場について調査を行った。
携帯電話関連サービス14市場
　　① モバイル決済市場（手数料収入）
　　② モバイルBtoCのEC市場
　　③ アグリゲーション（App　Store、主要ISPポータルなど）
　　④ クラウド関連①（データセンター）
　　⑤ クラウド関連②（SaaS、IaaS、PaaS）
　　⑥ コンテンツ①（動画）
　　⑦ コンテンツ②（ソーシャルゲーム、モバイルゲーム）
　　⑧ コンテンツ③（電子書籍）
　　⑨ コンテンツ④（音楽）
　　⑩ インターネット広告
　　⑪ デジタルサイネージ
　　⑫ M2Mサービス
　　⑬ ヘルスケア（ホーム／モバイル）
　　⑭ スマートグリッド

• 携帯電話関連サービス市場14分野の市場規模は、2011年度6兆610億円から2012年度には7兆740億円へと16.7%増加する。2016年度には11兆3,050億円へと2011年度対比86.5%増加する。
• 一方、携帯電話会社の売上高は、2011年度に9兆2,991億円、2012年度に9兆7,060億円、2016年度には10兆3,600億円と順調に伸び、2011年度対比11.4%の増加。
• 2015年には携帯電話会社売上高と関連サービス市場が肩を並べ、2016年度には関連サービス市場が携帯電話会社売上高を抜く。
• 携帯電話関連サービス14分野の市場規模の大きなものは、モバイルBtoCのEC、データセンター、SaaS／PaaS／IaaS、インターネット広告等で、それぞれ1兆円超となる。
• 携帯電話関連サービス市場で2011年度から2016年度における伸長率が200%以上となるのは、モバイルBtoCのEC、アプリケーション（App　Storeなど）、コンテンツの動画、電子書籍、M2Mサービス、ヘルスケア、スマートグリッド等となる。

調査概要

◆ 調査内容

（1） 携帯電話業界の市場動向
（2） 携帯電話市場予測（2010年、2011年実績〜2017年まで）
　　　✓ 加入数の方式別予測
　　　✓ 端末台数出荷予測／スマートフォン、PHS
　　　✓ 携帯電話業界の市場規模
　　　✓ インフラネットワーク市場／販売流通市場／設備投資　CAPEX
（3） キャリアの動向
　　　✓ NTTドコモ、KDDIグループ、ソフトバンクグループ、イー・アクセス
（4） メーカー・端末の動向
　　　✓ メーカー出荷台数、シェア、
　　　✓ メーカー各社の戦略
（5） 流通動向
　　　✓ 販売チャネル動向
　　　✓ 販売インセンティブの動向
　　　✓ 携帯電話販売代理店の売上高／利益、人員体制、ショップ、販売ルート、今後の戦略
（6） モバイルインフラ動向
（7） サービス動向

◆ 調査方法

ヒアリング調査、および、各種情報収集により作成

◆ 調査期間

2012年3月〜6月