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調査レポート発刊のお知らせ
次世代シーケンサーの利用現状と将来展望
〜医学研究から臨床応用に向けたゲノム研究の最新状況〜
[本書のポイント]
◆ 次世代シーケンサーの概要と開発状況がわかる。
◆ 医学研究、創薬分野における利用現状を整理分析。
◆ 2015年までの国内市場を展望、2015年の国内装置市場は70億円。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、「次世代シーケンサーの利用現状と将来展望」を発刊いたしましたのでお知らせします。
2005年に登場した次世代シーケンサーは、従来のキャピラリーシーケンサーと比較し、スピード、コスト面においてゲノム解析が飛躍的に容易となり、 ゲノム関連研究に大きなインパクトをもたらしました。
さらに、次世代シーケンサーが対応するアプリケーションは、塩基配列解析だけでなく、トランスクリプトーム解析、エピゲノム解析、メタゲノム解析など幅広く、医学研究のみならず分子生物学のあらゆる研究分野で利用される装置となっています。
2010年には解析処理能力を抑えたパーソナルタイプの次世代シーケンサーが登場したことで、小規模な研究室での導入も進みました。2011年にはパーソナルシーケンサー用のがん関連遺伝子検出キットが発売され、パーソナルシーケンサーは将来の次世代シーケンサーの診断用途での利用を想定したものといえます。米国ではすでに臨床応用を見据えた次世代シーケンサーの開発や企業提携などが進んでいます。
本レポートでは進展する次世代シーケンサーの開発現状および市場展望を行うとともに、医学研究や創薬など産業分野における利用現状と将来展望を調査しました。
本書のポイントと概要は以下の通りです。
本書のポイント
次世代シーケンサーとは
DNAシーケンサーとは、DNAの塩基配列を読み取るための装置のことで、2005年より登場した新たな技術に基づいたDNAシーケンサーを次世代シーケンサー(もしくは高速シーケンサー)と呼んでいる。ヒトゲノム計画で使用された従来のキャピラリー電気泳動を用いたDNAシーケンサーに代わり登場した。 キャピラリー電気泳動では、1,000程度の並行処理が限界であったが、次世代シーケンサーは100万〜数十億といった大規模な並列処理が可能となり、飛躍的に高速な塩基配列の解読が可能となった。
◆ 次世代シーケンサーの概要と開発状況がわかる。
次世代シーケンサーについて、その定義・世代分類から、開発状況、企業動向までをわかりやすく整理掲載した。
主要掲載項目は以下の通り。
- 定義・世代分類(第2世代、第3世代、第4世代、第5世代)
- 主なアプリケーション
- 技術進展(スループットの上昇、アプリケーションの拡大、試薬・キット、ソフトウェアとデータ解析フロー)
- 性能比較
- 大型シーケンサーとパーソナルシーケンサーの方向性(大型シーケンサーの特徴、パーソナルシーケンサーの特徴)
- 米国における次世代シーケンサーの開発状況(ヒトゲノム計画、1,000ドルゲノム計画と次世代シーケンサー開発、Advanced Sequencing Technology Awards)
- 次世代シーケンサーメーカーの動向(イルミナ、ライフテクノロジーズ、ロシュ・ダイアグノスティックス、Pacific Biosciences)
- パーソナルシーケンサーの特徴(性能、性能比較、臨床研究向け試薬)
- 診断利用に向けた次世代シーケンサーの展望(メーカーの動向、試薬・検査企業の動向)
- 次世代シーケンサーの開発動向(ナノポアシーケンサー、IT企業の参入)
- 受託解析サービスの現状(国内の受託解析企業の動向、中国BGIの動向)
- DTC遺伝子検査サービスの動向
- 関連学会・シンポジウム(海外、国内)
Complete Genomics
Illumina
Intelligent Bio-Systems
Life Technologies
Pacific Biosciences
Roche
GnuBIO
IBM
Intel
LaserGen
Lightspeed Genomics
Nabsys
NobleGen Biosciences
Oxford Nanopore Technologies
◆ 医学研究、創薬分野における利用現状を分析。
次世代シーケンサーの利用の現状を整理分析して収載した。
創薬における次世代シーケンサーの利用現状については、国内製薬企業6社にヒアリングを行い、その結果を整理し掲載した。
「医学研究における利用の現状」に関する主要掲載項目は以下の通り。
[医学研究における利用の現状]- GWASから次世代シーケンサーへ
- 次世代シーケンシングの対象疾患
- がんゲノム解析の動向(国際共同プロジェクトの動向、がんゲノム解析の実施状況)
- がんゲノムの変異探索(ドライバー変異とパッセンジャー変異、融合遺伝子の探索、エクソーム解析の現状)
- 次世代シーケンサーと分子標的薬開発(分子標的薬開発のトレンド、固形がんの原因変異探索、がんの個別化医療の状況)
- iPS細胞研究における次世代シーケンサー
- 感染症研究における次世代シーケンサー
◆ 2015年までの国内市場を展望、2015年の国内装置市場は70億円。
現在、日本国内で次世代シーケンサーを販売している企業はイルミナ、ライフテクノロジーズ、
ロッシュ・ダイアグノスティックス、Pacific Biosciencesの4社。
本レポートでは、各社が国内販売している次世代シーケンサー装置について、大型シーケンサー、パーソナルシーケンサー、発売予定のシーケンサーに分類し、その市場背景を踏まえ、2012年と2015年の国内市場規模(装置のみの価格)を予測した。この結果、2015年の国内装置市場は70億円と予測した。
また、受託解析市場の市場予測も行った。
本書の概要
- レポート名
-
次世代シーケンサーの利用現状と将来展望
〜医学研究から臨床応用に向けたゲノム研究の最新状況〜 - 発刊日
- 2012年11月30日
- 体裁
- A4 /131ページ
- 販売価格
- 120,000円+消費税
- 発行
- 株式会社シード・プランニング
- 調査対象
-
次世代シーケンサー開発企業14社 (ヒアリング調査2社)
受託解析企業 (ヒアリング調査2社)
国内製薬企業 (ヒアリング調査6社)
大学・公的研究機関 (ヒアリング調査3研究者) - 掲載内容
-
第1章 次世代シーケンサーの概要
第2章 次世代シーケンサーを取り巻く現状
第3章 次世代シーケンサーおよび関連産業の国内市場
第4章 医学研究における次世代シーケンサーの利用現状
第5章 創薬における次世代シーケンサーの利用現状
第6章 次世代シーケンサー開発企業の動向
第7章 次世代シーケンサーに関連する国家プロジェクトの動向
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