市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング（本社：東京都文京区　梅田佳夫社長、以下シード・プランニング）は、3Dプリンターの製品動向、業界動向、市場動向、供給企業動向などの調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

3Dビジネスの中で、2009年の3Dシネマ「アバター」が歴代興行収入1位になったことが注目され、それ以降3Dシネマは映画館の約3分に1まで普及しました。また、2011年以降からは新たな3D製品である3Dプリンターが注目されています。背景としては3DCADが普及し、安価な3DCADがパソコンに搭載され、それを出力するプリンターのニーズが高まりました。また3Dプリンターの価格は以前、数千万円でしたが、デジタル技術の普及と新しい素材、接着材の進化により、数百万円まで下がってきました。さらに数万円〜数十万円と安価な製品も販売され始めました。これにより今までの用途以外にも新しい用途（医療・教育・エンターテイメントなど）の可能性も広がっています。
また、3Dプリンター業界は、以前はストラタシス、オブジェット、Zコーポレーション、3Dシステムズの4大メーカーで市場の約8割を占めていましたが、買収、合併により、ストラタシス、3Dシステムズの2大メーカーに収れんされてきています。

本調査は3Dプリンターの主要関連企業にヒアリングを行い、製品動向、流通動向、市場動向、ユーザー動向の現状を把握し、今後の製品・市場動向を分析しました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2013　3Dプリンターの現状と最新市場動向」（価格：126,000円：税込、2013年2月12日発刊）として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

◆ 2016年の3D プリンター世界市場は、約51万台、2,300億円の規模に。
　　平均単価は急速に下落。100万円以下のパーソナルタイプが普及する。

◆ 国内もパーソナルタイプの普及が進み、2016年には約16,000台、155億円の市場となる。

調査概要

調査対象

＜取材企業＞
アルテック、イグアス、オーピーティー、ストラタシス・ジャパン、スリーディー・システムズ・ジャパン、
丸紅情報システムズ、武藤工業、日本バイナリー　以上8社

調査方法

直接訪問取材、電話取材、オープンデータ調査

調査項目

1. 3Dプリンターの製品動向
　　　方式（光造形法、粉末結合法、熱融解積層法、シート積層法、インクジェット法）の動向
　　　メーカー別製品動向・技術動向・価格動向
2. 3Dプリンターの業界動向
　　　3Dプリンターの可能性、国内の最新動向、海外動向・企業の合併・買収動向
3. 3Dプリンターの市場動向
　　　国内、海外、市場規模、メーカーシェア・タイプ別市場動向分析
4. 3Dプリンターの企業動向

調査時期

2012年12月〜2013年2月