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ビデオ会議・Web会議・音声会議の最新動向と将来予測
◆ 国内のビデオ会議/Web会議/音声会議市場は、2012年420億円(推定)が2016年には517億円に拡大。
◆ 国内市場のシェアトップは、ビデオ会議がポリコム、Web会議がブイキューブ。
◆ 潮流は、ビデオコミュニケーションからユニファイドコミュニケーションへ。
クラウドやビデオチャット市場を含めると2020年8,000億円市場に。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、ビデオ会議/Web会議/音声会議の最新市場動向調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。
2000 年後半よりビデオ会議業界は大きな動きがありました。2007 年にアップルがiPhone を発売し、2010 年にiPad を発売してから携帯電話からスマートフォン、パソコンからタブレット端末への大きなシフトが起こりました。ネットワークの普及、クラウド、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)もこの2〜3 年で急速に進化しました。それによりネットによる映像コミュニケーションも盛んに行なわれ、YouTube、USTREAM などが普及しました。またSNS、「スカイプ」、「FaceTime」、「Google+(プラス)ハングアウト」などの新しいビデオチャットサービスも台頭してきました。
シード・プランニングでは2003年から毎年、ビデオ会議(専用端末タイプ)/Web会議(SIタイプ/ASPタイプ)/音声会議(端末/音声会議サービス)の調査を行ってきました。
10回目の調査となる今回は、国内主要メーカー・ベンダーへの訪問ヒアリングにより、製品動向、業界動向、市場動向、メーカー戦略など最新動向を収集・分析しました。また有識者に市場規模動向をヒアリングし、より正確な市場規模、メーカーシェアを目指しました。
本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2013 ビデオ&オーディオコミュニケーションの最新市場動向 〜ビデオ会議/Web会議/音声会議等の製品・ユーザー・市場と今後〜」(120,000円+消費税、2013年3月21日発刊)」として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです。
調査結果のポイント
◆ 国内のビデオ会議/Web会議/音声会議市場は、2012年420億円(推定)が2016年には517億円に拡大。
今回の調査より、市場規模予測を見直した。
前回まで、製品分類は以下の①〜④の4分類であったが、今回調査より、⑤、⑥を加え、整理統合し、下記の[今回からの分類]に記す合計5分類として集計を行い、市場規模を予測した。
[前回まで=4分類]
① ビデオ会議専用端末・・・SDタイプ、HDタイプ、テレプレゼンス
② Web会議・・・ASPタイプ、SIタイプ
③ 音声会議・・・音声会議端末(アナログタイプ、IPタイプ)、音声会議サービス
④ MCU・・・多地点接続装置・サービス
[今回より追加]
⑤ ビデオ会議接続サービス
⑥ 音声会議関連製品・・・マイクスピーカー(スピーカーフォン)、ヘッドセット(会議用)
[今回からの分類=5分類]
① ビデオ会議専用端末・・・SDタイプ、HDタイプ、テレプレゼンス
② Web会議・・・ASPタイプ、SIタイプ
③ ビデオ&オーディオ会議接続サービス・・・ビデオ会議接続サービス、音声会議サービス
④ 音声会議関連・・・音声会議端末(アナログタイプ、IPタイプ)、
マイクスピーカー(スピーカーフォン)、ヘッドセット(会議用)
⑤ MCU・・・多地点接続装置・サービス
予測の結果、ビデオ会議専用端末は横ばいの傾向。Web会議はASP タイプとSIタイプの合計で年率110%以上の伸びとなり、2016 年までの予測では、Web会議の市場がいちばん増加する。ビデオ会議/Web会議/音声会議市場は2016年に517億円となる。
◆ 国内市場のシェアトップは、ビデオ会議がポリコム、Web会議がブイキューブ。
2012年はリコー、パナソニックの参入があり、台数は増加した。しかし単価が下がり、金額ベースでは減少がみられる。
[ビデオ会議メーカーシェア]
日本市場の2012年の見込みは、台数では、1位がポリコム、2位がソニー、金額では、1位がポリコム、2位がシスコシステムズとなっている。
[Web会議におけるSIタイプとASPタイプとの動向]
2012年のWeb 会議の販売金額は前年112%増の101 億円であった。内訳はASPタイプが63%、SIは37%。SI タイプの上位企業は沖電気工業、NTT アイティ、パイオニアソリューションズである。
ASPタイプではブイキューブ、シスコシステムズの上位は変わらないが上位2社で5割強を占める。
SIタイプとASPタイプの金額合計ではブイキューブが引き続きトップで、シスコシステムズ、NTTアイティ、ジャパンメディアシステムと続く。
◆ 潮流は、ビデオコミュニケーションからユニファイドコミュニケーションへ。
クラウドやビデオチャット市場を含めると2020年8,000億円市場に。
2016 年までは既存の市場規模(5分類)で推移していく。2016 年以降は新しいビジネスモデル
• クラウドサービスの中での「ビデオ&サウンドコミュニケーション」
• モバイル端末(スマートフォン、タブレット端末)での「ビデオ&オーディオコミュニケーション」
• その他双方向映像関連サービス
が台頭し、2017 年以降で既存5分類と新しいビジネスモデルを加えた「ビデオ&オーディオコミュニケーションビジネス」の市場拡大が見込まれる。その結果、2020 年には8,000 億円市場となるものと見込まれる。
調査概要
- 調査対象
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<対象品目>
1.ビデオ会議(SD・従来タイプ/HD タイプ/テレプレゼンス)
2.Web会議(ASP タイプ(SaaS)/SI タイプ(オンプレミス))
3.音声会議(音声端末/音声サービス)
4.MCU
5.その他関連映像製品(ソリューション他)
<対象メーカー・ベンダー>
1.ビデオ会議(SD・従来タイプ/HD タイプ/テレプレゼンス)
2.Web会議(ASP タイプ(SaaS)/SI タイプ(オンプレミス))
3.音声会議メーカー(音声端末/音声サービス)
4.その他関連メーカー、ベンダー
合計58 社 - 調査方法
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直接面接及び電話取材
オープンデータの収集 - 調査期間
- 2012 年11 月30 日〜2013 年3 月15 日
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 原(はら)