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世界のタンパク質医薬品開発の最新動向と市場展望
[現状]
• 2011年のタンパク医薬品市場は528億ドル。2010年比3.7%の成長。
• 金額シェアでは「ホルモン」 「インターフェロン」 「融合タンパク」で60%を占める。
[市場展望]
• 2020年の市場は約820億ドル。毎年4〜5%成長し、2011年比1.5倍。
• 「低分子抗体」 「融合タンパク」の増加が市場をけん引する。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、世界のタンパク質医薬品開発と市場に関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。
タンパク質は生体内において生理活性を持つものが数多く発見されており、その内のいくつかは古くから医薬品として利用されています。近年ではタンパク質工学の進展によって半減期が長いなど付加価値の高いタンパク医薬品開発はもちろん、抗体断片の医薬品応用や治療用ワクチンへの応用など従来の生理活性タンパクとは異なった場面での利用が増加しています。このような動きはタンパク質医薬品の市場を大きく拡大させると期待されています。
タンパク質製造技術については動物細胞や大腸菌を始めとし、昆虫や植物などコストや生産性に優れた多様な生産系が確立されつつあり、 バイオシミラーの開発に併せて新しいビジネスが展開されると期待されています。
シード・プランニングでは抗体医薬品やペプチド医薬品、核酸医薬品などバイオ医薬品について継続的に調査を行っています。今回の調査ではタンパク質医薬品について、現状や課題、市場性や医薬品としての将来展望についてまとめました。
なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「世界のタンパク質医薬品開発の最新動向と市場展望」(価格:180,000円+消費税、2013年3月21日発刊)として販売しております。
調査結果のポイントは以下の通りです。
調査結果のポイント
調査対象のタンパク医薬品
本調査では、分子量1万以上のタンパク質を取り扱っている。抗体医薬品やインスリンは対象外とするが、低分子化抗体(抗体断片)はタンパク質であるとも考えられるため、本調査の対象とする。
[現状]
• 2011年のタンパク医薬品市場は528億ドル。2010年比3.7%の成長。
• 金額シェアでは「ホルモン」 「インターフェロン」 「融合タンパク」で60%を占める。
タンパク医薬品市場は確実に拡大してきている。これまで数多くの製品が市場に投入され、市場は安定している。2011年の世界のタンパク医薬品市場は528億ドル。2010年の509億ドルに対し3.7%の成長であった。
金額シェアではホルモン24%、インターフェロン19%、融合タンパク17%であり、この3つで全体市場の60%を占めている。
[市場展望]
• 2020年の市場は約820億ドル。毎年4〜5%成長し、2011年比1.5倍の市場に成長。
• 「低分子抗体」 「融合タンパク」の伸長が市場をけん引する。
2011〜2020年までのタンパク質医薬品市場の予測を行った。全体市場は2020年に820億ドルに達し、医薬品市場全体の約10%を占めるようになる。年成長率4〜5%で推移し、市場は着実に拡大していく。
「インターフェロン」や「ホルモン」の市場が縮小する一方、「融合タンパク」や「「サイトカイン」 「低分子抗体」の市場が急拡大する。
調査概要
- ◆ 調査対象
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✓ 世界のタンパク質医薬品開発企業 47社
✓ タンパク質医薬品開発に関する研究者/有識者 - ◆ 調査方法
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✓ インターネット、文献検索等による情報収集
✓ 訪問ヒアリング調査
✓ 海外国際会議(Protein Therapeutics Forum 2013、WashingtonDC)での情報収集 - ◆ 調査内容
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✓ タンパク質医薬品の開発動向
✓ タンパク質医薬品の市場動向 - ◆ 調査時期
- 2012年12月〜2013年3月
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