プレスリリース

ホーム > プレスリリース > 2013年 > 5月10日発表

3Dプロジェクションマッピングの市場動向

2013/05/10

◆ 屋外の大規模3Dプロジェクションマッピングは、NHKエンタープライズとタケナカがその多くを手掛けている。
◆ プロジェクター(*)は、クリスティ・デジタル・システムズ、バルコ、パナソニックの3社が供給。
  国内シェアは、クリスティ、バルコ、パナソニックの順。
◆ 2015年の国内市場規模は、3,250億円と予測。内、プロジェクターは240億円。

(*) 2万ルーメン以上の高輝度DLPプロジェクター。デジタルシネマ用は除く。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、3Dプロジェクションマッピングに関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

「3Dプロジェクションマッピング」は、映像やCG等を実際の建物や家具など凹凸のある面に高輝度プロジェクター等使って投影する手法です。
国内では2011年頃から注目され、特に2012 年の後半に、3D プロジェクションマッピングによる東京駅の丸の内駅舎の復原完成記念イベント「トウキョウステーションビジョン」は大変話題になりました。

3Dプロジェクションマッピングは、集客力が見込まれる「屋外型」と、演劇、コンサート、ライブ、サーカスなどのパフォーマンスの演出のひとつとしての「屋内型」に分かれます。
 「屋外型」には3D プロジェクション用DPL プロジェクターの20,000 ルーメン以上の製品が使われ、この製品を販売しているのは3社です。一方、屋外よりパフォ−マンス環境が良い「屋内型」は100 ルーメン以上で可能で、メーカーも20 社近くあります。

本調査は、3Dプロジェクションマッピング の主要関連企業にヒアリングを行うとともに、開催事例を分析(主催企業、開催年月、集客数、開催費用等)し、製品動向、イベント実施動向、市場動向などをまとめました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2013 3Dプロジェクションマッピングのビジネス展開と市場動向」(価格:140,000円+消費税、2013年5月7日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです

調査結果のポイント

◆ 屋外の大規模3Dプロジェクションマッピングは、NHKエンタープライズとタケナカがその多くを手掛けている。

NHKエンタープライズ
2011 年11 月、成蹊大学創立100 周年の記念プロジェクトで大正時代に建築された歴史ある本校校舎(幅70 メートル×高さ20 メートル)を使ったプロジェクションマッピングを実施。同社としてはこれが初のプロジェクションマッピング関連のイベントとなった。
2012年5月、HHK テレビの東京スカイツリー特集の番組内で隣接する東京スカイツリータウンソラマチイーストタワー(幅45 メートル×高さ90 メートル)にプロジェクションマッピングを実施。
2012年9月、東京駅丸の内駅舎(幅120 メートル×高さ30 メートル)で、国内最大規模の屋外プロジェクションマッピングを実施。
このように大規模なプロジェクションマッピングを多数実施している企画制作会社。

タケナカ
プロジェクションマッピング用のレンタル機材としてパナソニック製(旧三洋電機製も含む)20000ルーメンクラスの超高輝度プロジェクターを50台以上所有。またバルコ製の超高輝度DLP プロジェクターも所有する。日本で一番3D プロジェクションマッピングに力を入れている企業。

◆ プロジェクターは、クリスティ・デジタル・システムズ、バルコ、パナソニックの3社が供給。
  国内シェアは、クリスティ、バルコ、パナソニックの順。

国内のDLPプロジェクターシェア

クリスティ・デジタル・システムズ
屋外の3D プロジェクションマッピングに使われる20,000 ルーメン以上の超高輝度DLP プロジェクターの世界のトップメーカー。国内市場においてもトップクラスの実績がある。

バルコ
超高輝度DLP プロジェクター「HDF−W26」(輝度26,000 ルーメン、解像度WUXGA)はプロジェクションマッピングの現場などで最も多く利用されているプロジェクター。

パナソニック
超高輝度DLP プロジェクター「PT−DZ21K」(輝度20,000 ルーメン、解像度WUXGA)を2012 年5 月に発売、同年7月に行われたロンドン五輪の開会式ではこのDZ21 シリーズのプロジェクターが26 台使用されプロジェクションマッピング技術を使い会場内に特設された大型ハウスの立体的なスクリーンに投影された。

◆ 2015年の国内市場規模は、3,250億円と予測。内、プロジェクターは240億円。

国内の3Dプロジェクションマッピングの市場規模を分野ごとに積み上げると、2012年の市場規模は600億円。2015年には3,250億円に成長すると見込まれる。このうち、2万ルーメン以上のDLPプロジェクター(デジタルシネマ除く)は2015年に240億円の市場規模となると予測される。

3Dプロジェクションマッピング市場規模/DLPプロジェクター市場規模

調査概要

■ 調査対象
<取材企業>
• 主要プロジェクターメーカー
  クリスティ・デジタル・システムズ日本支社、パナソニック、バルコ
• 3Dプロジェクション・イベント事業者
  NHKエンタープライズ、タケナカ、エスシーアライアンス
• コンテンツ制作事業者
  SUPEREYE、イノセクト・マイクロエージェンシー
• コンサルタント、業界団体
  アンビエントメディア、3Dプロジェクションマッピングアジア、Project yoshi、プロジェクションマッピング協会
以上12 社

<主要イベント事例>
イルミナイト万博 X'mas、ティップ. クロス TOKYO 新宿、東京スカイツリープロジェクションマッピング、ハードロックカフェ東京・六本木店、東京ステーションビジョン「TOKYO STATION VISION」、「イルミナイト万博 X'mas」2012、東京ミチテラス「東京光ビジョン」、除夜の鐘プロジェクションマッピング、KDDI au きゃりーぱみゅぱみゅCM、テレビ60 年どーもくんセレブレーション、劇団・風琴工房20 周年記念公演「国語の時間」、鶴ヶ城プロジェクションマッピング「はるか」、飯能駅3D プロジェクションマッピング、ユニクロUT ストア渋谷駅跡「UT POP-UP!TYO」会場
以上14 事例
■ 調査方法
直接訪問取材及び電話取材/オープンデータ調査
■ 調査期間
2013 年2 月10 日〜2013 年5 月10 日
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 原(はら)