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臨床研究・治験・安全性情報管理に関わるITソリューション市場規模予測

2013/10/28

臨床研究支援システム、安全性試験管理システム、EDCシステム、安全性情報管理システム、
統一書式入力システムなど、医薬品・医療機器の開発を支援するITソリューション市場は、
◆ 2020年に2012年比1.53倍の478億円の市場と予測。
◆ 中でも安全性情報管理システムが年平均7%強の高い成長となる。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、「臨床研究・治験・安全性情報管理に関わるITソリューション市場総合調査」を実施し、このほど、2020年までの市場規模予測をまとめました。

政府は今後の成長戦略の一つの柱として、科学技術によるイノベーションの創出を掲げています。その一環として、革新的な医薬品・医療機器を創出し、国民の健康、安全を確保すること、さらに医薬品・医療機器産業を今後の日本の成長産業に育成していくことを目指しています。

2012年には厚生労働省と文部科学省により「臨床研究・治験活性化5か年計画2012」が策定され、計画の中で、治験・臨床研究共通の目標として「IT技術の更なる活用」が掲げられ、「EDCに対応可能な設備を院内に有する施設が増加し、かつEDCを用いた治験が増加する」ことを目指しています。

本調査は、上記のような状況を踏まえ、専門家や製薬企業担当者へのインタビュー、アンケートなどを基に、創薬から治験、製造販売後までITソリューションを総合的に調査し、今後の市場の方向性を研究しました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2013年版 臨床研究・治験・安全性情報管理に関わるITソリューション市場総合調査」(価格:160,000円+消費税、2013年9月30日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

臨床研究支援システム、安全性試験管理システム、EDCシステム、安全性情報管理システム、
統一書式入力システムなど、医薬品・医療機器の開発を支援するITソリューション市場は、

◆ 2020年に2012年比1.53倍の478億円の市場と予測。
◆ 中でも安全性情報管理システムが年平均7%強の高い成長となる。

[本調査の対象領域]
本調査では、以下の5分野を対象に、ITソリューション・電子化システムの市場動向をまとめた。
① 前臨床での安全性試験システム
② 臨床研究での症例登録・割り付けなどをカバーする臨床研究支援システム
③ EDC システム(治験データの電子的収集システム、製造販売後調査・進捗管理システム)
④ 治験から市販後調査までの安全性に関する情報をカバーする安全性情報管理システム
⑤ 統一書式入力支援システム

✓ 臨床試験分野のIT 化・電子化システムとは、従来、紙ベースで処理していたものを
  電子的に自動化して、試験登録や治験の症例収集、有害事象や副作用情報などに関する情報を管理し、
  業務精度向上、効率化を図るシステムのことで、技術とサービスが一体となったものである。

✓ 臨床研究・治験分野の電子化システムとして代表的なものにはEDC システム(電子データ収集システム)
  がある。その他には、臨床試験管理システム(CTMS)や、無作為化・治験薬供給管理システム
  (IVRS、IWRS)、患者の診療電子日誌など、様々なソリューションがある。

医薬品の開発工程と本調査で対象とするITソリューション

[臨床研究・治験・安全性情報管理に関わるITソリューション市場規模]

✓ 2012 年の臨床研究・治験分野のITソリューション市場規模は、313 億と推定。
  安全性情報管理システムが115 億円(36.7%)、EDCシステムが97 億円(31.0%)、
  安全性試験システムが65 億円(20.8%)、臨床支援システムが29 億円(9.3%)となった。

✓ 2020 年までの各ソリューションの今後の年平均成長率では、安全性情報管理システムが7.2%と
  高い成長率が予測され、次いで臨床試験支援システムが5.4%と予想。臨床試験支援システムは今後、
  クラウドサービスの利用が見込まれる。EDC システムは治験分野で4.6%、医師主導・PMS では5.5%の拡大を予測。
  平均では4.9%となる。安全性試験システムは更新需要が大半のため3.5%の低成長と予測した。

✓ 2020 年の予測数値は、2013 年から2020 年までの平均予測値として算出した。

臨床研究・治験・安全性情報管理に関わるITソリューション市場規模予測/分野別ITソリューション市場規模予測

調査概要

■ 調査対象分野
① 臨床研究支援システム
② 安全性試験管理システム
③ EDCシステム
④ 統一書式入力支援システム
⑤ 安全性情報管理システム
■ 調査対象企業
医薬品創薬に関わる企業 計16 社
■ 調査方法
アンケート調査およびヒアリング調査、公開情報収集
■ 調査時期
2013 年6 月〜2013 年9 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 関口(せきぐち)・林(はやし)