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M2M向け無線通信モジュール 2020年の市場規模予測

2013/12/12

M2M向け無線通信モジュールの2020年の市場規模は、
◆ 国内市場は、
  2020年に4,300万台(2013年比4.3倍)、980億円(同3.1倍)。
◆ 世界市場は、
  2020年に4億7千万台(2013年比6.1倍)、9,000億円(同5倍)。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、M2M向け無線通信モジュールの市場動向調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

2013年に米国で、毎年1兆個を超えるセンサを用いる社会 ”Trillion Sensors Univers" の10年以内の実現に向けて、産学官が連携したプロジェクトが動き出しました。1兆個を超えるセンサで収集した情報を伝達する有力な手段として無線通信モジュールが考えられますが、”Trillion Sensors Univers" 実現時には膨大な無線通信モジュールの需要が発生することが想定されます。 
また、既存機器や既存設備、橋梁やトンネルなどの社会インフラなどへのセンサの取り付けも進んでおり、無線通信モジュールは配線不要などのメリットから、数多く使われることが想定されています。

このように、適用範囲が広がるM2M向け無線通信モジュール市場は、アプリケーションの裾野の広がりに加え、規格の拡充(ECHONET Liteの策定、920 MHz帯の解禁、IEEE802.11ac ドラフトV4.7の公開、など)が行われ、さまざまな企業が新製品の開発、市場への参入を試みている状況です。

本調査では、このような背景を踏まえ、無線モジュール市場の整理・分析を行い、今後の業界構造の変化や市場成長を予測しました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2014年版 M2Mネットワーク向けデバイス市場の実態と展望 −無線モジュール編−」(価格:120,000円:消費税別、2013年11月27日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

M2M向け無線通信モジュールの2020年の市場規模は、
◆ 国内市場は、
  2020年に4,300万台(2013年比4.3倍)、980億円(同3.1倍)。
◆ 世界市場は、
  2020年に4億7千万台(2013年比6.1倍)、9,000億円(同5倍)。

本調査では、M2M向け無線通信モジュールが使われる12分野について、使用される無線の種類(3種類)別に2013〜2020年の出荷台数と出荷金額を予測した。
適用分野12分野と無線の種類は下表の通り。

適用分野12分野と無線の種類

※ 上記の詳細は、調査研究レポート「2014年版 M2Mネットワーク向けデバイス市場の実態と展望
  −無線モジュール編−」(価格:120,000円:消費税別、2013年11月27日発刊)に掲載。


◆ 国内市場は、2020年に4,300万台(2013年比4.3倍)、980億円(同3.1倍)。

国内市場の、M2M向け無線通信モジュールが使われる12分野合計の台数と金額を以下の通り予測した。

  • M2M向け無線モジュール市場は、2020 年には980億円に達する (2013 年は313.4億円)。
  • 2020 年のM2M 向け無線モジュール出荷台数は、4,295万台になると予測 (2013 年は1,005万台)。
国内のM2M無線モジュール市場予測 金額・台数
  • HEMS をはじめとするエネルギー監視分野での伸長が市場の伸びを牽引。
     ✓ 東京電力による低圧顧客向けスマートメーターの導入が2014年より本格化。
  • エネルギー監視分野の無線モジュール市場は、2020 年には444.7億円となり、2013年(80.7億円)から5 倍近い規模の市場となる。
  • エネルギー監視分野の無線モジュール市場が国内の全無線モジュール市場に占める割合は、2020 年には45 %と半分近くに達する(2013 年は26 %)。
  • セキュリティ分野では、2020年の東京オリンピックに向けて施設の建設が本格化するのに合わせて、セキュリティシステム、商業施設監視システムなどの需要が増加する。
  • 介護・ヘルスケア分野では、高齢者人口の増加により、高齢者見守りシステム、緊急通報装置の需要増が見込める。

◆ 世界市場は、2020年に4億7千万台(2013年比6.1倍)、9,000億円(同5倍)

世界市場の、M2M向け無線通信モジュールが使われる12分野合計の台数と金額を以下の通り予測した。

  • M2M 向け無線モジュール市場は、2020 年には9,018億円に達する(2013 年は1,815億円)。
  • 2020 年のM2M 向け無線モジュール出荷台数は、4億6,926万台になると予測(2013 年は7,754万台)。
世界のM2M無線モジュール市場予測 金額・台数
  • テレマティクス関連およびエネルギー監視分野での伸長が市場の伸びを牽引。
    ✓ 2014年〜、ブラジルSIMRAV、オートバイも義務化
    ✓ 2015年〜、欧州でe-Callの車載義務化
    ✓ 2017年〜、ロシアERA-GLONASS、すべての新車への搭載義務付け
  • テレマティクス関連分野の無線モジュール市場は、2020 年には3,726億円となり、全無線モジュール市場に占める割合は41 %となる。
  • エネルギー監視分野の無線モジュール市場は、2020 年には413,6億円となり、全無線モジュール市場に占める割合は46 %となる。

調査概要

■ 調査方法
企業ヒアリング調査および公開情報の収集・分析
■ 調査内容
(1) M2M 無線通信モジュールに関わる、M2M アプリケーション市場の動向
(2) M2M 無線通信モジュールの今後の動向
■ 調査対象
• コンソーシアム(1 団体) …
      新世代M2M コンソーシアム
• システムメーカー(4 社) …
      日本電気株式会社、株式会社エムログ、
      日本システムウエア株式会社、株式会社日立製作所
• 近距離無線モジュールメーカー(12 社)
      NEC エンジニアリング株式会社、上田日本無線株式会社、
      沖電気工業株式会社、株式会社コンテック、
      サイレックス・テクノロジー株式会社、佐鳥電機株式会社、
      太陽誘電株式会社、立山科学工業株式会社、
      ディジ インターナショナル株式会社、長野日本無線株式会社、
      日本ラントロニクス株式会社、丸紅情報システムズ株式会社
• 広域無線モジュールメーカー(6 社)
      華為技術有限公司、Gemalto N. V. 、u-blox AG、
      キャセイ・トライテック株式会社、京セラ株式会社、
      株式会社 日立国際電気
• 電子部品商社(2 社)  …
      東京エレクトロン デバイス株式会社、丸文株式会社
■ ヒアリング調査項目
(1) 企業概要、企業の遠隔、企業の特色、強み
(2) M2M 関連製品、無線モジュール製品取扱状況、他社との差別化要因
(3) 無線モジュール市場、M2M 市場への見解
■ 調査期間
2013 年8 月〜2013 年11 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 関(せき)