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調査レポート発刊のお知らせ

2014/04/15

2014年版
健康保険組合の保健事業動向・データヘルス計画における最新調査
― データヘルス計画への構想・事業主連携・レセプト分析・特定保健指導 ―
 [本書のポイント]
 93健保組合の保健事業取り組み状況を調査。
 ◆ 「データヘルス計画」への取組み意向・実施体制・事業主との協働状況がわかります
 ◆ 健診・レセプトデータ分析、分析結果活用動向がわかります
 ◆ 各保健事業(13項目)における予算配分と今後の方向性が分かります

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、「2014年版 健康保険組合の保健事業動向・データヘルス計画における最新調査 ―データヘルス計画への構想・事業主連携・レセプト分析・特定保健指導― 」を発刊いたしましたのでお知らせします。

2013年6月に閣議決定された日本再興戦略において、健康保険法等に基づく厚生労働大臣指針(告示)を改正し、全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として「データヘルス計画」の作成・公表、事業実施、評価等の取り組みを求めることが示されました。
「データヘルス計画」では、健診・レセプト等データの活用により、健康保険組合や事業主における全体的な健康・医療状況の把握、保健事業の効果が高い対象者の抽出が示されたほか、ポピュレーションアプローチや加入者の健康度に合わせた情報提供、重症化予防によるハイリスクアプローチなど、健康保険組合の特性を考慮した身の丈に応じた事業範囲の設定が推奨されています。

本書は、このような背景のもと、健康保険組合の「データヘルス計画」に対する最新動向を把握すべく、アンケート調査を行い、93組合から回答を得たものを集計分析したものです。
「データヘルス計画」に向けた取組みの方向性、想定する実施体制や事業内容、事業主との連携状況、健診・レセプトデータの分析状況、ジェネリック医薬品利用促進のほか、2013年度より2期目に入った特定健診制度の取組み状況や方向性、各保健事業における予算配分と今後の方向性について取りまとめました。

本書のポイントと概要は以下の通りです。

本書のポイント

93健保組合の保健事業取り組み状況を調査。

組合管掌健康保険組合93組合について、「データヘルス計画」に向けた取組みの方向性、想定する実施体制や事業内容、事業主との連携状況を調査するとともに、健診・レセプトデータの分析状況、ジェネリック医薬品利用促進、2013 年度より2 期目に入った特定健診制度の取組み状況や方向性、各保健事業における予算配分と今後の方向性について明らかにしました。

調査項目は以下の通りです。

  1. 組合概要(種別、地域、展開範囲、加入者の状況、保健事業予算規模、保険料率、職員の状況)
  2. 特定健診・特定保健指導(実施状況と課題、特定保健指導で成果を上げると思われる施策やツール、第2 期の予算方向性)
  3. 健診・レセプトデータ分析(健診・レセプトデータ分析状況、健診・レセプトデータ突合分析状況、データ分析に基づく施策実施状況、データ分析結果の活用有効度、課題、外部委託事業者への期待)
  4. 疾病管理の必要性と実施状況(上位3 位までの疾病と管理状況)
  5. 「データヘルス計画」への取組み(取組み状況、実施施策、実施体制(データ分析/施策立案・計画/施策実施/施策実施評価))
  6. 事業主との連携(連携状況、連携体制(健診項目策定/健診実施/健診結果管理/結果に基づく受診勧奨/保健指導/健康増進事業/糖尿病疾病管理/メンタルヘルス/禁煙))
  7. ジェネリック医薬品利用促進(実施状況、実施効果、切り替え割合、医療費削減額)
  8. 保健事業動向と今後の方向性(保健事業予算の方向性、予算割合、各保健事業の予算割合と方向性)

◆ 「データヘルス計画」への取組み意向・実施体制・事業主との協働状況がわかります

「データヘルス計画」への取組み
2014 年度より全ての健康保険組合に実施(2014 年度は計画策定・公表、2015 年度より施策実施)が示されている「データヘルス計画」の取組みについて聞いたところ、「2014 年の実施が可能」と回答した健康保険組合は1 割強となり、「2014 年の実施に向けて準備予定」の5 割強を合わせると全体の7 割に実施意向がみられた。

「データヘルス計画」への取り組み

「データヘルス計画」で想定する実施体制
「データヘルス計画」においては、「健診・レセプト等データ分析」、「結果に基づく施策立案・計画」、「施策の実施」、「施策の実施評価」を行い、PDCA サイクルで持続可能な保健事業を行うことが示されている。
「データヘルス計画」の実施にあたって想定する実施体制を聞いたところ、「健診・レセプトデータ分析」は5割以上が「健保組合内で実施」すると回答したが、「結果に基づく施策立案・計画」、「施策の実施」、「施策の実施評価」は「事業主と連携して実施」が最多となり、事業主との協働(コラボヘルス)傾向がみられた。


◆ 健診・レセプトデータ分析、分析結果活用動向がわかります

健診・レセプトデータ分析の実施状況
健康保険組合の7 割強が健診データ分析、またはレセプトデータ分析を実施していた。なお、健診・レセプトデータの突合分析を行う健保組合は全体の5 割弱にとどまった。 外部委託率をみると、「レセプトデータ分析」が全体の3 割弱を占めるほか、「健診データ分析」が2 割強となった。

健診・レセプトデータ分析の実施状況

レセプトデータ分析実施の推移
健康保険組合のレセプトデータ分析状況をみると、前回2012 年調査時は実施が61.3%であったのに対し、今回2014 年調査では75.3%となり、14 ポイント増加した。内訳は、「外部委託」が4.2 ポイント増加したほか、「組合内部で実施」が10 ポイント近く増加するなど、レセプトデータ分析に興味を示す健康保険組合が、まずは基幹システム等の分析機能を活用して内部で実施する傾向がみられた。

レセプトデータ分析の実施推移

◆ 各保健事業(13項目)における予算配分と今後の方向性がわかります。

2013 年度の保健事業予算割合の平均は、「人間ドック・各種検診」が5 割強を占めたほか、特定健診制度関連(「特定健診」、「特定保健指導」)が約2 割となった。
前回2012 年調査時よりポイントが増加した事業の上位は「人間ドック・各種検診」(1.9%増)、「特定健診」(1.3%増)、「イベント・セミナー等」(1.2%増)、前期高齢者や若年層、リスク者など特定健診制度対象外の方の「その他保健指導」(1%増)などとなり、ポイントが減少した事業は「直営・契約保養所」(0.9%減)、「ホームページ・広報誌」(0.8%減)、「電話相談」(0.6%減)などであった。

保健事業予算割合

本書の概要

レポート名
2014年版 健康保険組合の保健事業動向・データヘルス計画における最新調査
- データヘルス計画への構想・事業主連携・レセプト分析・特定保健指導 −
発刊日
2014年2月28日
体裁
A4 / 186ページ
販売価格
129,600円(消費税込)
発行
株式会社シード・プランニング
掲載項目
調査概要
【1】 調査結果の要約
   2013年度 特定健診の実施状況と課題/2013年度 特定保健指導の実施状況と課題/
   第2期特定健診制度実施の方向性/健診・レセプトデータ分析の実施状況/
   レセプトデータ分析結果の有効活用度と課題/疾病管理が必要であると感じる疾患/
   「データヘルス計画」への取組み/事業主との連携状況/ジェネリック医薬品
   利用促進通知の実施状況と効果/職員の状況/保険料率と被保険者1 人あたりの保健事業費予算/
   保健事業における予算割合と今後の方向性
【2】 調査対象の属性
【3】 2013年度 特定健診・特定保健指導実施状況
【4】 特定保健指導で成果を上げると思われる施策やツール
【5】 第2期特定健診制度実施の方向性
【6】 健診・レセプトデータ分析の現状
【7】 疾病管理の必要性と実施状況
【8】 「データヘルス計画」取組みの方向性
【9】 事業主との連携
【10】 ジェネリック医薬品利用促進状況
【11】 保健事業予算動向と今後の方向性
   (参考資料1) 医療保険制度と健康保険組合の状況
   (参考資料2) データヘルス計画関連情報
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 松田 陽子(まつだ ようこ)