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放送サービスの高度化に関する調査結果
2020年の放送サービスの高度化見通しは、
◆ 4Kテレビは家庭テレビのスタンダードになる。8K市場は不透明。
◆ 録画タイムシフト化・家庭内Wi-Fi化・マルチデバイス化が広く普及。
テレビのスマート化の進展は、アプリ・コンテンツ次第。
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、放送サービスの高度化に関する調査を行い、その結果をまとめましたのでお知らせします。
2013年6月、総務省が公表した「放送サービスの高度化に関する検討会 検討結果取りまとめ」には、「4K・8K(スーパーハイビジョン)」「スマートテレビ」「ケーブル・プラットフォーム」の3分野について、今後の取り組み体制や2020年までのロードマップが示されました。 2014年2月18日には、2013年6月発表のロードマップ策定以降の状況変化を踏まえて、ロードマップの更なる具体化、加速化及び課題解決のための具体的方策の検討を進めることにより、4K・8Kのサービスの早期普及を図ることを目的として、「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合」の開催を発表しました。
2014年9月公表の「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合中間報告」では、2014年開始のCS等での4K試験放送が2015年から実用放送となり、2016年にはBSでの4K・8K試験放送、2018年には実用放送の開始が決まりました。また、2020年には東京五輪の開催が予定され新ビジネスの創出への期待も高まっています。
本調査は、2015年から2020年までの4K・8K、スマートテレビの普及シナリオを作成するとともに、今後の方向性と課題を明らかにすることを目的に、専門家を対象にアンケート調査を実施し、33人の予測や見解をもとに当社の独自の考察を加えてまとめました。
なお、本調査結果の詳細は、調査レポート「
放送サービスの高度化をめぐる業界動向と普及シナリオ2015
」 [2015年1月20日発刊、価格:書籍版またはPDF(CD-ROM)版172,800円(税込)、書籍+PDFセット版205,200円(税込)]として販売しております。
また、本書の詳細とお買い求めは⇒ http://store.seedplanning.co.jp/item/7390.html をご覧ください。
調査結果のポイント、調査概要は以下の通りです。
調査結果のポイント
本調査は、2015年から2020年までの4K・8K、スマートテレビの普及シナリオについて、放送サービス関連事業に携わる専門家を対象にアンケート調査を実施し、33人の予測や見解をもとに当社の独自の考察を加えてまとめた。
本調査にご協力いただいた放送サービス関連事業に携わる専門家33人の構成は「調査概要」の「調査対象」の項参照。
4Kテレビは家庭テレビのスタンダードになる。8K市場は不透明
専門家アンケートでは、4K・8Kテレビの普及予測とその根拠が回答された。これらを踏まえ、シード・プランニングでは、4Kテレビは2020年に2600万台の普及と予測した。
4Kの普及を左右する要因として、2016年以降のBSでの試験放送・実用放送の動向や、地上波の4K放送実現化の動向が注目されている。
8Kテレビは産業分野での展開が中心になるだろうという見解が複数。8Kテレビの家庭への普及台数は、2000年時点で122万台強(平均)となったが、予測値のばらつきが大きい。
4Kテレビが家庭テレビのスタンダード化に向かう一方で、8K市場については不透明感が強い。
録画タイムシフト化・家庭内Wi-Fi化・マルチデバイス化 は広く普及
テレビのスマート化の進展は、アプリ・コンテンツ次第
2020年に広く普及していると想定されるのは、録画視聴によるタイムシフト化、家庭内のWi-Fi化、マルチデバイス化。
写真や動画の4K化、家庭のテレビの4K化など4Kの普及も進む。一方、テレビのスマート化に関しては、現状では広く普及するイメージは少ない。(下表参照)
上記の13の視聴環境や視聴スタイルに関する項目を提示し、普及度合いを点数化し
平均値を算出。配点は以下の通り。
+2(広く普及している)、+1(先進層に普及)、-1(あまり普及していない)、−2(全く普及していない)
ハイブリッドキャストについては、大半のテレビが対応するとの見解はほぼ一致しているものの、サービス展開については積極派と慎重派にわかれた。テレビのスマート化の進展には、変化する視聴環境や視聴スタイルに対応した、魅力的なアプリ・コンテンツ開発が待たれているといえよう。
調査概要
- 調査項目
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テレビの発展
テレビの発展とオリンピック/4K・8K技術の展開
2014年の業界動向
2014年の動き/テレビメーカの取り組み
専門家アンケート 専門家の予測と見解
✓動向全般
2014年の国や事業者の取り組みへの評価/2015年の注目点や課題
✓4K・8K
4Kテレビの普及予測2015-2020年/8Kテレビの普及予測/
4K・8Kの普及要因/2020年の目指す姿の実現について
✓テレビのスマート化
テレビの視聴環境や視聴スタイルの変化/テレビのネット接続率/
ハイブリッドキャストの普及
✓今後の展開と課題
高精細化と高機能化/放送通信連携サービスの新市場/
2020年までの優先課題/2020年以降の課題 - 調査方法
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調査票によるアンケート
取材および公表資料にもとづく情報整理 - 調査対象
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放送サービス関連事業に携わる専門家
(回答は専門家としての個人的見解にもとづくものとした)
[1] 放送1 8人・・・ 地上波放送局 [2] 放送2 8人・・・ コンテンツ制作・技術支援・広告 [3] 通信 9人・・・ 通信事業者・伝送路関連 [4] メーカ 8人・・・ テレビ等の機器メーカ - 調査期間
- 2014年10月〜2015年1月
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