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在宅医療とターミナルケア〜先進事例:医療法人財団 千葉健愛会 あおぞら診療所
医療介護共同研究会[地域包括ケアシステム研究会]の概要
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[地域包括ケアシステム研究会]の詳細
14:00〜17:00 事例発表 1時間15分 / ディスカッション 1時間 ほか
【先進事例】
在宅医療とターミナルケア :医療法人財団 千葉健愛会 あおぞら診療所
医療法人財団 千葉健愛会 理事長
和田 忠志 先生
- 首都圏と地方に見る、地域包括ケアシステムと在宅医療の在り方とは?
- ターミナルケアの事例から考える課題とその解決
- 見守り〜多職種連携の在り方とITの活用を考える ・・・など
- はじめに
・医療介護共同研究会 会長 岡本 茂雄 挨拶 - 参加企業紹介
- 先進事例
「在宅医療とターミナルケア」
◆あおぞら診療所の成り立ちと理念
◆首都圏と高知の医療資源等と地域包括ケアシステム
◆ターミナルケア 事例
◆ターミナルケアの課題とその解決
◆見守り〜多職種連携・ITの活用を考える - ディスカッション
講師プロフィール
和田 忠志 先生
1990年 | 東京医科歯科大学医学部卒業 健和会みさと健和病院 |
1992年 | 東京都立広尾病院精神神経科 |
1994年 | 健和会蒲原診療所 |
1999年 | 千葉県松戸市にあおぞら診療所開設、同院長(〜2004) |
2009年 | あおぞら診療所高知潮江院長 |
現在 |
医療法人財団千葉健愛会 理事長 東京医科歯科大学医学部臨床教授 岡山大学大学院非常勤講師 全国在宅療養支援診療所連絡会理事・世話人 日本在宅医学会理事 日本高齢者虐待防止学会評議員 |
【医療法人財団千葉健愛会 あおぞら診療所】
※和田忠志先生 「あおぞら診療所の成り立ちと理念」より転載
あおぞら診療所の源泉は、和田忠志、川越正平、前田浩利の医師卒後研修に関する問題意識に始まった。研修医だった3人が集まり、臨床研修について体験したことや発見したことを話し合う中で、後輩の医学生や医師達に伝えたいと考えるようになった。そこで、「研修医のための書」を記載していた。その書には、ささやかながら日本の医師研修制度が改善してほしいという期待も込めていた。その原稿が聖路加国際病院の日野原重明先生の目に留まり、日野原先生の勧めによって「初期プライマリケア研修」(医学書院1994)という書となった。その中心が、「主治医」という思想である。
「病気のみでなく、患者さんの人生や生活まで責任をもってつきあえる医師になるとは?」、それがこの書のテーマであることに後で気づいた。中堅の医師になり、この「主治医」の思想を書いたり語ったりするだけではなく、実践する年代にきているのではないか、ということが議論の私たちの焦点となり、「あおぞら診療所」として出発することにした。
あおぞら診療所の第一の重点活動は、在宅医療の普及、推進である。当院は、あらゆる在宅医療を行うが、社会的問題のあるケース、貧困例、がんのターミナルケアでは圧倒的なケースを診療する。特に小児在宅医療ではわが国最大規模の患者数を診療しており、都内および千葉県を含めた広域で診療を行っている。また、診療のほか、介護認定審査会、保育園医、学校医、などの公的役割分を担っている。
在宅療養支援診療所としては、千葉県松戸市に二つの事業所(あおぞら診療所上本郷・あおぞら診療所新松戸)、東京都墨田区に一事業所(こども在宅クリニックあおぞら診療所墨田)、高知県高知市に一事業所(あおぞら診療所高知潮江)を運営している。また、2004年10月に中核地域生活支援センター(ほっとねっと)を開設した。これは千葉県が指定する地域ソーシャルワーク事業所である。常勤職員を5名配置し、あらゆる生活困窮者、あらゆる障害者、家庭内の暴力などの相談・支援活動に24時間・365日対応する。
第二の重点活動は教育である。東京医科歯科大学医学部、順天堂大学医学部、高知大学医学部の学生実習を実施している。また、東京医科歯科大学附属病院、虎の門病院、みさと健和病院、新松戸中央病院の臨床研修医の研修も行う。帝京平成大学看護学部の実習施設も兼ねている。その他の医療・福祉系学生および専門職の見学なども多く受け入れる。2008年には聖路加看護大学を通じて米国看護学大学院生の研修も受け入れた。
第三の重点活動は、日本における地域医療機関、診療能力のモデル提示である。在宅医療を中心とした医療関係書物の執筆、講演活動、プロフェッショナルの方々の見学受け入れ、様々な地域ネットワーク活動や企画を行なっている。
本回の医療介護共同研究会[地域包括ケアシステム研究会]は無事終了いたしました。多数のご参加をいただき、誠にありがとうございました。